2004/10/4・7 しもきた空間リバティ「絹6」
三谷潤一
初めて2回行きました。初日と楽日。
同じ演目が細かく変わっているのを、あれ?こうだったっけ?と確かめながら見るのも面白いもんですね。
ENBUゼミの「リベラルッ!」と叫びながら片手を挙げた時、初日は震えてたのが、楽日は治まってましたねぇ。
ユリオカ超特Qさんの髪の毛の話は身に詰まされる。
中学くらいから「薄い」とか「禿げる」とかさんざん言われてたもので。
あれ、本当に毛で悩んでいる人は笑えたのかな?笑っちゃおうよ、というメッセージだとしたら、うまく伝わってたのだろうか。
最後の科白が変わったことで、初日より楽日の方が良い出来でしたね。
終わってないのに拍手が起きた初日と照明も変えてあって。
THE GEESEの変てこりんな真面目さを笑う終幕の演者勢ぞろい御挨拶のおかしさは群を抜いてました。
特に楽日。ジッタバッタしてる方がおかしい。
それをお二人がお望みなのかはわからないけど。
本編はラジオドラマだったらもっと面白いような印象でありました。
もっと客の想像力を信じてもいいんじゃないですかね。役者の演技力と言ってもいいですが。
バカリズム。
面白かった。
熱演でしたねぇ。
ロボットなのに汗が飛び散る。
アイロンが出たとこで、落ちは見えちゃいましたが、鮮やかでした。
東京ダイナマイト。お二人がやりとりするだけでおかしい。
初めて観たとき、二郎さんが面白いな、と思ってたんですが、回を重ねていく内に大輔さんの声や様子のおかしさに惹かれます。
何か言うだけでおかしい気がする。
松尾貴史さんの物真似。
近くに座ってた若い女性が「うわー、そっくり」って呻いてました、岸田今日子のとき。
似過ぎちゃってると感心してしまって笑わないんですね。
らもさん、生で観てないけど、お会いできた気がしました。
惜しい方を亡くしたんだな、と思いました。
イタコ物真似やって欲しいなぁ。
枝雀、志ん朝、マルセ太郎、早野凡平などなど。
そうそう、騙し絵を紹介してましたが、楽日の演者紹介のときダイナマイトの大輔さんが着てらしたTシャツ、騙し絵でしたね。
高山広さん。
初めて観ました。
こういう出合いのあるところが「絹」の醍醐味。
生で観たことのない芸人さんのソロライブはどうしたって敷居が高い。
でも、ちょっと覗いてみたい。その欲求に応えてくれるんだから。
彫りの深いお顔と良い声に、想像と違う印象。
ふたつの演目が好対照で、次々と良い意味で裏切られていくのが面白かったです。
傘立ては切ない。
日用品に感情があるんじゃないか、っていう想像力の働かせ方って、こどもの頃、持ってたな、ということも思い出されて。
「そんなに乱暴にしたら、痛がってるよ。」なんて叱られた経験はそう珍しくはないだろうし。
味わいがございました。
すわ親治さん。
初日の終幕時に「重過ぎたかな」とおっしゃってたので、違う演目もありかな?と思ってたら、同じでした。
何度観ても、あのお父さんはちょっと哀しい。
次々と歌うところは拍手もの。
タイミングが計れなくて手を叩けなかったけど。
今回、一番笑ったのはTHE GEESE とユリオカ、ダイナマイトのMC講座でした。
多分、客席でも心の中でさんざん突っ込みを入れていたんじゃないか、と思ってしまった。
あの、いろいろ言われる内にますますハマっていく感じがおかしい。
何かに似てるなと思ったら、欽チャンかもしれない。
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