しもきた空間リバティ 「絹9」

新宿末広亭「余一会 六人の会プロデュース
『明日の寄席』昼の部」
下北沢本多劇場「志の輔らくごin下北沢」vol.12文楽篇 初日
しもきた空間リバティ「絹9」
倉庫の二階 「晴乃ピーチク大漫談会」
横浜「Thumbs Up」 なぎら健壱ライブ
古本酒場コクテイル 「ふちがみとふなとライブ」
築地ブディストホール 立川談春「立川談春独演会」
日暮里サニーホール 柳家三三「月例 三三独演 第1回」
三鷹文鳥舎 柳家紫文「みたかdeきいたか」Vol・6
よみうりホール「第13回東西落語研鑽会」
お江戸日本橋亭 たま・南湖二人会2days
有楽町よみうりホール「談志好みの芸人大全VOL.2」
紀伊國屋ホール「林家たい平独演会初夏」
STAR PINE’S CAFE 
寒空はだかソロツアーin東京「トコナメの島セントレア」
新宿紀伊国屋ホール「林家たい平独演会」
新宿紀伊國屋ホール 「林家たい平独演会 初夏」
十番会館「麻布十番だるま天国」
国立演芸場「三宅坂で乱歩。」
大阪能楽会館 志の輔らくご「能楽どーや」
かもめ座「カバレットシネマinかもめ座」
大和屋能舞台
「第4回大和屋花舞台最終公演 花に遊ばば 「親子茶屋」の世界」
ピッコロシアター「米朝・小米朝親子会」 
大阪・天王寺茶臼山舞台「年越しオールナイト落語会」
内幸町ホール「すわ親治ひとり舞台5」

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05/04/08 内幸町ホール「すわ親治ひとり舞台5」
岡町高弥

4月8日、内幸町ホールで行われた「すわ親治ひとりコメディVOL5〜むしろそれが怖い〜」に立ち会えた観客は私を含めて幸せだった。
はっきり言おう、何年に一度といっていいぐらいの上質なひとりコントであった。
冒頭、「後ろが怖い」といって現れた瞬間吹き出してしまった。
すわ親治の佇まいだけで可笑しいのだ。
子供に童話を聴かせる怖い母親、
切腹し損ねて足に刃物を当ててしまう白装束の男、
兄貴の代わりに露天に立ち子供寄せ付けない怖いおっさん、
闇の事件は全部知っているとうそぶく不気味な男、
いずれも見事にはまっている。
ギターをもたせれば、甘い声で「黄昏のビギン」を歌い観客を魅了する。
師匠のいかりや長介との思い出話ではほろりとさせられ、
3歳児Tシャツの装着芸に度肝を抜き
「出番前」のコントで芸人の孤独を見せてくれた。
なんというか、参りましたとしかいえない。
登場人物のいずれも陰影にとんでいて、可笑しさの中に哀しみがある。
すわ親治の鍛え抜かれた演技は寸分のゆるぎもない。
さすが修羅場をくぐっている。
ラストに見せてくれたネコ車ダンスも絶品だった。
「至福の喜劇時間」といううたい文句に偽りなし、これだからライブめぐりはやめられない。

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