7/19 本多劇場「伊東四朗一座」
高野ガラス店主人45歳
むちゃむちゃ混んでいました。
カーテンコールで、三宅さんが謝っていました。
「一番後ろの人にも、出演者の表情が分かる小屋でやりたい」
と伊東さんの願いで決めたんだそうですよ。
あのメンバーで面白くない訳がありません。
錚々たるメンバーが「伊東四朗をリスペクトしている」ことが、
ひしひしと伝わってくるんです。
どこまでが台詞で、どれがアドリブなのか?
もしかしたらアドリブにみえるシーンもガッチリ決まっているのか、
そのちょっとした仕草が笑いを誘います。
伊東三宅コンビは完璧でしょ。
切れ味が良いんです。
ツッコミとボケが変幻自在で、
その切り替えがきれいなんですよ。
伊東さんがぼけちゃった容疑者、
三宅さんはそれを捕まえたい部長刑事。
その部下が小宮さんや東さんや小倉さん。
ラサールさんが思いっ切りファンキーな学者をやり、
血管がぶちきれそうな狂演をします。
勿論例の「つい歌っちゃう」のもあり、です。
で、ですね。
僕はたった一枚偶然取れた席が良い場所だったんです。
もう目の前に伊東四朗!って感じです。
それだけで手を合わせたくなるようでしたよ。
僕の両隣は、まぁ僕よりは若いカップル。
会場中がプラチナチケットを持った幸運者。
その幸運な人々は、とにかく笑いまくりです。
開演早々の刑事部屋シーンから、椅子を揺すって笑う訳です。
そりゃ、面白いですよ。
でも、なんだかその激しい笑いを「素」で聞いちゃったら、
ちょっと乗り遅れてしまいました。
僕としては、先ず準備運動をしてからプールに入りたかった。
ローギアで発進したかった。
だって舞台もそんな感じに見えたんですよ。
ところが僕の両隣は、いきなりプールに飛び込んじゃった。
いきなりトップギアで高層道路を爆走しちゃった。
え〜っ! そうなの? そうくるの?
くすくすが、ふふふになって、へっへっへ、はっはっはって来て、
どひゃ〜って行くんじゃなかったっけ?
僕がいけないんですかねぇ、いけないんでしょうねぇ。
笑いに方程式なんかないんですよね?
でも何か違う・・・と思います。
「好きに笑わせろ!」って言われれば、それまでなんですけど。
年喰ったせいかなぁ・・・
top |