しもきた空間リバティ「絹6」
しもきた空間リバティ「絹6」
歌舞伎座「九月大歌舞伎 夜の部」
国立演芸場「桂吉朝独演会」
日本青年館大ホール「談志圓蔵二人会」
しもきた空間リバティ 「絹6」
すみだトリフォニーホール・小ホール
  神田山陽独演会「みっちり!山陽」
しもきた空間リバティ 「絹6」
しもきた空間リバティ「絹6 3日目」
しもきた空間リバティ「絹6 4日目
しもきた空間リバティ「絹6」
しもきた空間リバティ「絹6」
春風亭昇太独演会〜ムードデラックス〜〈秋冬〉
春風亭昇太独演会〜ムードデラックス〜〈春夏〉
立川流スターをお料理に比喩してみれば
銀座ガスホール「立川談笑真打ちトライアル第3回」
サンシャイン劇場  ウーマンリブVol.8
「轟天VS港カヲル〜ドラゴンロック!女たちよ、
俺を愛してきれいになあれ」
国立演芸場 「談志ひとり会 第一夜」
お江戸日本橋亭 「みんなのきくろうvol.9」
六本木アカデミーヒルズ
 第一回ほぼ日寄席 春風亭昇太独演会 夜の部

 〜「初めての感動」に感動〜
新大久保 R'sアート・コート 松元ヒロ ソロライブ Vol.8
Studio twl 「ヨージ(モテたい部)ソロライブ」
R's ART COURT 「松元ヒロソロライブ」
8/30 なかの芸能小劇場 「川柳川柳・高田渡二人会」
 8/31 お江戸日本橋亭 「川柳川柳・高田渡二人会」
Bank ART 1929 YOKOHAMA 「本間しげるソロライブ」
なかの芸能小劇場「川柳川柳・高田渡二人会」 
本多劇場 ナイロン100℃「男性の好きなスポーツ」
「新宿末廣亭八月中席夜の部」
歌舞伎座「通し狂言 東海道四谷怪談」
Studio twl ヨージ(モテたい部)公開スパーリング
歌舞伎座 『蘭平物狂』
新宿南口プーク人形劇場
「新・落語21」& 8月15日鈴本夏祭り夜の部
「夫婦に乾杯」〜喬太郎バージョン
新宿西口明治安田生命ホール「志の輔らくご21世紀は21日」
新宿西口明治安田生命ホール
『志の輔らくご 21世紀は21日』ロビーゲストになって
鈴本演芸場「鈴本夏祭り15周年記念特別興行」
PARCO劇場  パルコプロデュース「鈍獣」
全生庵「圓朝まつり2004」〜池袋演芸場八月上席昼の部
岩波ホール『父と暮らせば』
ザ・スズナリ 燐光群「私たちの戦争」を見て
ハチミツの日 北沢タウンホール
東京ダイナマイト第5回単独ライブ
「ユナイテッドステイツ オブ ニッポン」
本多劇場「伊東四朗一座〜旗揚げ解散公演〜
『喜劇熱海迷宮事件』」
江東区三好雲光院「第29回10周年記念あおい落語会」
東急文化村ル・シネマ2「キッチン・ストーリー」
銀座ガスホール「大銀座落語祭 立川流VS上方の凄い人々」
有楽町朝日ホール
「大銀座落語祭 究極の東西落語会Aブロック」 
有楽町朝日ホール「朝日名人会」
王子北とぴあつつじホール高田文夫プロデュース
「第96回ミックス寄席 古典への道」
本多劇場「伊東四朗一座」
渋谷・シネマライズ「茶の味」
銀座ガスホール「夢の親子会5連発!!」

| 1〜25 | 26〜50 | 51~75 | 76~100 | 101〜125 | 126〜150 | 150〜200 | 201〜225 | 226~250 | 251〜275 | 276〜300 | 301~325 | 326〜350 | 351〜375 | 376~400 | 400~425|

 


 
2004/9/11 Studio twl 「ヨージ(モテたい部)ソロライブ」

shou_chong


二日間のソロライブ、初日を拝見。
今回のキーワードは「思い出」だろうか。
虚実入り乱れて、というスタイルは今回も健在。
最初の方で、コンビニのレジでお弁当のほかに思い出も「あっためますか?」ときかれるシーンがあり、これが後々きいてくる。
大雑把に言えば時空をさかのぼり不都合な過去を修正できたら、と願う話。
それも「マンガ初めて物語」風にチープに展開。
高校時代には苦い思い出の多いらしいヨージさん。
中でもクラスメートや先輩と「バックトゥーザフューチャー2」を見に行った日のできごとは最悪だったようだ。
(この映画はいわゆるタイムマシンものだから、ネタのテーマに沿った内容ということになる。)
そんなヨージさんが、ある事件をきっかけにヒーローになる。(むろん、事実ではなく願望の話。)
ヨージさんにはあこがれの対象がいた。
それは高校の先輩とその彼女のセツコさん。
ある日その二人に悲劇が訪れる。
コンビニを出たところをトラックにはねられ、セツコさんは重症を負い、先輩は帰らぬ人となったのだ。
ほんの一瞬タイミングがずれていれば、二人は無事だったのに。
そうだ、過去を修正しよう。
そして最初のコンビニのシーンを再演。
そこで「思い出あっためますか?」という台詞が生きてくる。
これは大筋。
この間にコネタあり、先輩のエピソードあり、セツコさんとそのお父さんの話あり、あれやこれや、場面転換が豊富。
心して見ていないと置いてきぼりになる。
話がスピーディーに展開していくので、楽しく引き込まれるように見てしまうけれど、かなりの頭の体操になっているのではなかろうか。
AのネタはBのネタの伏線でもあったのか、BのネタはCのネタにからんでいたんだ、といったことが次第に明らかになってくる。
パズルを解いたり、ミステリーの謎解きをする感覚に似ているかもしれない。
そして、ライブ終了後には全体の構造がくっきりと見えてきて、なるほどと納得する。
まるで映画を一本見終わったような気分。
しばらくは全体を振り返り、細部を反芻する。
味わい深い、スルメようなライブだ。
個々のネタの中には、もう少し練り上げる時間があれば、と思うものもないではなかったが、なかなか面白い台詞がつまっている。
けれど、敢えてなのかどうか、ヨージさんはキメの台詞を強調すべくメリハリをつけて話すということはしない。
だから爆笑に継ぐ爆笑という展開にはならない。
けれどお客は充分に楽しんでいる。
興味深く聞き入り、時に心の中で笑い、時にクスクス笑い、そして時に大声で笑う。
1時間半のライブならこれもありだと思う。
雑音フェティッシュで拝見した「女子歴史部」という10分前後のネタは大うけで、笑い声も頻繁におきていた。
舵取りはいかようにもできる実力をお持ちということだろう。
友人と観客の笑いについて話したことがある。
友人「始終爆笑しているなんてウソだよね」
私「そうそう。声に出さなくてもおかしいと思うネタもあれば、思わず吹き出すネタもあり、大笑いするネタもあり、反応はいろいろあって当たり前。のべつ爆笑している人は、ほんとは面白さがわかっていないのだと思う」
なんてこと。
爆笑をとることこそが最高だと思い、それが最大の目的になってしまうと、さもしさが目についてかえってお客は笑えないものだ。
たぶん、その点をヨージさんはわかっておいでなのだろう。
ライブ終了後、ほとんどのお客が(ひょっとしたら全員が)アンケート用紙に熱心に記入をし、満足げな顔で帰っていった。
帰り道、すれ違った二十代と思しき数人の男性は、感心したように、そして楽しげにライブの感想を語り合っていた。
「学術的だよね」という言葉が聞こえた。
まだ数は多くないかもしれないけれど、確実に良質のファンがついている。
その意味ではヨージさんは幸せな芸人さんではないかと思う。

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