7/21 本多劇場「伊東四朗一座〜旗揚げ解散公演〜
『喜劇熱海迷宮事件』」
三谷潤一
伊東さんより一つ年下の母は足が悪く、スポーツクラブに通ってリハビリに努めている。
長く歩くときは杖が必要なので、遠出には抵抗がある。
そのため、歌舞伎や落語に誘っても乗ってこない。
ところが、伊東四朗一座は「行きたいな。いいかな?」
22日のチケットもあったので、それを送った。
何でも歌にしちゃうのが母のお気に入り。
22日の夜に早速「行ってきたよ」と電話。
「どうだった?」
「うん、面白かったよ。ありがとう。」
「まぁまぁ、って感じだった?」
「出てる人数、多過ぎね。もっと少なくていいんじゃない?」
「あ、なるほどね。あれだけ豪華な顔付けはなかなか無いと思うけど、
言われてみるとそうかもね。緊張感が分散してたかも。」
、「ラサール石井はちょっと変で・・・」
「疲れてたんじゃない?伊東四朗と二人だけの場面なんかオレは わくわくしたけどなぁ。伊東四朗への敬意があふれてて。」
「あ、そうね。それはみんなね。でも、やっぱり歌うのが一番おかしかったけど。あれが観られて嬉しかった。」
「何かさ、テンポがゆっくりになってるのかな?
前に観た時は畳み掛けてきて、『止めて〜』って苦しくなったもんね。
こっちが慣れちゃったのか。期待が大き過ぎたのか。」
「そうね。でも、あれが一番好き。」
「あれだけずーっとやって欲しいんでしょ。」
「まぁね。」
「でもね、本当に行って良かったの。」
「お、足、大丈夫だった?」
「何かね自信ができた。今、すごいのね。エレベーターがあちこちに出来ていて。思ったより楽だったの。」
「あ、それは良かった。」
「これなら遠出もできるかなって思った。だから伊東四朗に感謝。」
本当に伊東サン三宅サンに感謝。
出かける勇気を持たせてくれて、
子としては本当に嬉しい。
バリアフリーが進んでいることにも感心。
それじゃあ今度歌舞伎もどう?と持ちかけると小田急沿線に住む母は
「銀座は遠い」
とあっさり一蹴。
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