2004/9/29 下北沢・本多劇場
「春風亭昇太独演会〜ムードデラックス〜〈春夏〉」
加藤隆也
春風亭昇太 「長屋の花見」
春風亭昇太 「力士の春」
中入り
翁家和助 「太神楽」
春風亭昇太 「佃祭り」
新作落語の中堅、春風亭昇太の9月29日の独演会は通路に補助椅子が出るほどの大盛況。
比率的には圧倒的に女性が多い。さすが昇太。
例によって普段着で客席から登場。舞台によじ登ってMCを開始。
恒例の生着替えをしながら
「今回のサブタイトル〈春夏〉〈秋冬〉は考えるのが面倒くさいのでいい加減につけて、後で考えようとしたが、〈春夏〉の噺はたくさんあるが、〈秋冬〉の噺が少ないことに気付いたが後の祭り」
「しかも今日は寒いし、雨は降ってくるし〈春夏〉の雰囲気ではない。落語はその季節じゃないとダメなんだと判った」
とぼやきつつ「長屋の花見」。〈春〉の定番です。
再び生着替えで「SWAのユニフォーム4番」に。
新作のおなじみ「力士の春」。
中入りをはさんでゲストは太神楽の翁家和助さん。
この人国立演芸場の出身者第一号だそうで、トホホで隙だらけな芸風が持ち味。
客をハラハラさせる太神楽と言うのは、この芸の「王道」なんではないでしょうか。
ご本人の名誉の為に申し添えますが、しくじりませんでした。
最後は古典でじっくりと「佃祭り」。
ワタシは初めて聞いた噺だが、きっちりと聞かせてくれた。
昇太の与太郎はなかなか個性的で笑わせてもらった。
この与太郎、「長屋の花見」と「佃祭り」の両方で活躍して何か不思議なコンセプトの統一感が・・・(笑)。
30日のネタはまだ仕込んでいないと言う。
少ない〈秋冬〉の噺の中からどのような勝負に出てくるか。楽しみです。
業務連絡として
1.. 秋の新作コレクション「感傷旅行」 11月4日(木)5日(金)6日(土)下北沢『劇』小劇場
2.. 春風亭昇太独演会「古典とわたし」 12月6日(月)紀伊國屋サザンシアター
3.. 第2回創作話芸アソシエーション「SWA」 12月15日(木)新宿明治安田
生命ホール
「感傷旅行」は3日間同じ噺を掛けるので一度しか来ないようにと本人から厳命。
「狭い会場だから来たら絶対に判るからな!」だそうです。
チラシはまだ出来ていないが「創作話芸アソシエーション(SWA)第2回」も決定。
前回見逃しているワタシとしてはなんとしても外せない。
ワタシの「芸術の秋」は今のところ落語が優勢のようです。
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