2004/11/10 高田馬場・カフェランティエ
講談師神田京子の会「京子カフェ vol.15」
ひらりん
月2回開催の、京子カフェ、特別篇ともいうべき内容で、とても刺激的でした。
11/6TBS土曜ワイド・永六輔さんのラジオでちゃんと喋れなかったのが相当悔しかったらしく、ラジオ出演前のスタッフや永さんへの挨拶_放送を全部流して、友人に携帯電話するところまでを、説明なしで再現芝居。
そして、
「教えられたままにやるにしても、講談へのスタンスが はっきりしないからダメなんだ、私は。今まで、どういう人に、どう
聴かせるか、ちゃんと考えてやったことがないんだ、と反省しました」
と説明して、
「今日は誰がどんな設定で語るか、 ぼろぼろになるかもしれない企画です」
というマクラから・・・ 設定講談・とでも呼ぶべきスタイルへ。
まず、スケッチブックで、設定説明。
「伊達家の鬼夫婦」火サス風。
設定「美人ママが逃亡生活の末、能登半島の海のみえる崖で、刑事に過去のいきさつを語る」 井伊直人(主役)を長井秀和風- 間違いない、を連発。
妻を青木さやか風に演じる、普段より更に鬼のような妻。
というのと、「巴御前」を、88歳の老夫婦の夫が妻にひなたぼっこをしながら語り聴かせる篇。
妻の合いの手入り、の二つ。
闘いのシーンなのに、講談の地の文が遅くて笑える。
妻が、おじいさん、もう一度いまのところ聴かせて、と、繰り返したり。
反省をガンガンぶつけて、新趣向ネタにして、そのままにしとかないところが、京子さん、さすが。
ここ最近は鈍くなったのか、失敗を避けてるのか、
あああ〜、って胸かきむしるような失敗が少ないけれど、
昔も、私って、向き合って消化したことってあったかなあ、と
反省したり、そもそもうまくいくんか、とドキドキの企画でした。
今までやった講談を、『彼氏に振られたばかりの女性』が語り手とか
ネクラが語る『腕白竹千代』とか・・・。いろいろ考えたみたいです。
色っぽい語りの能登美人ママ・火サス編が聴いてて面白かったけど、老夫婦編のほうが、広げていけば面白くなりそうかな。
京子某サポーターは、もっとボケた老人にして、話が乱れるのもいいかも、と提案してました。
ラジオ出演が発展してました報告でした。
次回、下北駅前カフェ・ピガの vol.16 は、11/22 8pm-
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