2004/10/30
お江戸上野広小路亭「第36回 立川談笑 月例独演会」
加藤隆也
「無精歯科」
「鮫講釈」
仲入り
「大工調べ」
「自我の穴」
「○子です」
雨の中、お江戸上野広小路亭は一杯のお運びで50人近く…、いや50人以上いたのではないか。このことからも談笑がリピータをがっちりとつかんでいるのが判る。
この独演会は談笑がやりたい放題なのです。
まずそのマクラがすごい(笑)。時事ネタ、本音がズバズバ。
この日はある「キーワード」で、「イラク」→「中央線遅延」→「練炭ネット販売」→「イラクテロ」→「…」と話題を廻しながら客から笑いと共感(!)を取る。笑ったなぁ。ここでは、書けません。
台風23号で被害を受けた街に取材に行ったが、大変な惨状で泥水が2m50cmも襲ったのだそうだ。どこもかしこも泥だらけ。
当然、自動販売機も泥だらけ。たばこが切れてもどこにも売っておらず難渋した…って。違うでしょ。話題を新潟に奪われて悔しい!…って、オチはそこですか。
自分の「真打昇進トライアル」が11月19日で最後ということで、その話題も。10月のトライアル終了後「談笑、真打ちしくじった」と言う噂がネット上で飛び交ったが「それは間違い。談志師匠はばっちりOK」と豪語する談笑。「音曲も踊りも講釈も全部大丈夫」と真剣に言うこと自体がワタシの心配を募らせる。
で、突然一席目「歯医者の噺」。ワタシはこの噺の元ネタが判らなかった。お恥ずかしい次第です。「無精床」でした。ご本人に確認しました。
「うがいの水は洗面器の縁を叩いてボウフラが沈んだら…」と言う所で気付かなきゃ、ワタシ。例によってバイオレンスでマキタの電動ドリルが活躍する。余りにリアルに痛そうで笑うしかないのね。
二席目は「鮫講釈」。この噺は9月の真打ちトライアルで談志師匠がかけた噺。見せ場の「講談ちゃんちゃかちゃん」は師匠より上手かったです。本当に釈台を置いて張り扇でやって貰いたいなぁ。心配は多少薄らぐ。
ここで「中入り」。
三席目は、「とんでもないサゲになっているが、もう二度とやらない」と断って「大工調べ」。サゲは言わないが「そりゃ無いでしょう…」の大爆笑。
四席目は「トンデモ落語の会」でやった新作「自我の穴」。仕掛けがある噺で、小劇場系にも造詣の深い談笑独自の世界だと思う。この噺は育てて欲しい。
引き続き「○子です」を。爆笑。
風邪気味だったらしいが絶好調の談笑。このまま一気に真打になだれ込んで欲しい。
立川談笑 真打昇進トライアル「完結」
11月19日(金)18時開場 18時30分開演
銀座ガスホール 入場整理券17時30分
問い合わせ たんぽぽ企画 03−3726−2830
第37回 立川談笑 月例独演会
11月27日(土)17時開場 17時30分開演
お江戸上野広小路亭
問い合わせ たんぽぽ企画 03−3726−2830
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