1/17 新宿龍生堂ビル地下「なぎら健壱CD公開録音」
大塚工
内容は2時間30分以上トークで、最後に歌を3曲でした。
テレビラジオではあまり彼の面白さは発揮されません。
むしろマニアックな骨董趣味のおじさんというイメージですが、ライブになると話術の卓越した芸人に変身します。
下手な落語を聞くぐらいなら、なぎら健壱の方が遙かに上等だと思いました。
最近芸人に失われてきつつあるのは、繊細さというか、もっと簡単に言うと気の小ささだと思います。
それを持ち続けている残り少ない芸人であると思いました。
「確かに嘘の話もあります。しかし、真実も沢山あるんです」と言っていました。
私もなぎらさんの言っていることはよくわかります。
多分私が盲学校で出会った風変わりな人々の話をしても、今の若いタレントさんは「嘘つき」と言うでしょうね。
仮に「嘘つき」と言われても私はそんなこと気にしません。
それよりも、色々な価値観とか、嘘のような本当の話を笑って受け入れられない若い人たちが気になりますね。
今活躍している人は出発点が幸せな境遇なのかもしれません。
それだけに想像力が働かないのかもしれません。
そんなことを考えさせられるライブでしたが、なぎら健壱はこれからだと思いました。
もっと進化して欲しい芸人です。
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