11/29 ザ・スズナリにてグリング「jam」
じむ福
一番印象に残ったセリフが「まりさん、テンションたかぁ!」
つい、万里さんのことかと 機会があったら使いたいな、なんて(笑)
佐藤直子さん、今回もいいですね。
ああいうおねえさん、いるいる それにゲームの提案からのたたみかけ あのテンポ でもって、とってもチャーミングで、
その場を納める中で、自分もちゃっかり楽しんじゃう、あの姿は、とってもベンキョーになりました。
あーいう事態の収拾案、目から鱗でした。
一番最初に鍵を引いて、携帯あんちゃんの部屋に入っていきなり寝込んでしまったって、あのあんちゃんのセリフから、まりおねえさんの姿がありありと思い浮かびました。
いつも、プログラムは終わってから読むことにしてるんですが、一番最初に素子さん役(だんだん美しくなってる気が)で、あの人が主人公。
そうか言われてみれば 不満じゃなくて、納得ってことですけど。
グリングの芝居って、「落語」だなって、今日、しみじみ思いました。
登場人物全員がひとりひとり主人公 誰かに焦点を絞っても、全員の醸し出すムードを楽しむのもOKなとこ。
誰が主人公で見ても遜色ないようにひとりひとりの人物が描かれている、
にもかかわらず、観客に想像させる余地をたくさん残してくれている、
そこんとこが、たまんないなって。
どの登場人物にも見る側の事情で、自由に感情移入が出来るとことか。
自分はこう見た、みたいなことをアフターでしゃべっても、お互いがお互いを認め合えるみたいな。
感じ方は人それぞれで、舞台対私であって、観客同志が同じ価値観を求められていないっていう、そんな自由さというか。
私、すぐ「ひとつしかダメってことになったら何を選ぶか」って言いたがりなんですが、「芝居でひとつだけ」ってことになったら、断然、グリングですね。
とにかく公演すると聞いたら、即チケットを買おうと思うのはグリング。
絶対、損しない。というか、絶対安心、だけど、スリル満点、みたいな、なんか他でなら相反する思いが、同時に味わえるゼイタク。
あ、登場人物を俳優さんの名前でいうより、「この前の(ヒトガタ)の豹柄のおねえさん」とか、
「森さんって前は何だったっけ?」なんて言ってる感じが、結構好きです。
今回のじむ福杯(!)は、小日向先生です。
帰ってきてから、前に吃音の人をやった人だって気付きましたが、あの髪型。
おばさんパーマのカツラ?自毛?
あのパジャマ姿。興奮して発する奇声。変な腰の動き。
カクスコなきあと、グリング なんか、ネーミングのセンスが似てる気がしてきました。
今日は雨だったんで、スズナリの階段、心配でした。
けれど、階下で傘を預かってくれるし、お客さん達がみんな落ち着いてるし、
開演までも終演後も気分を害することがないってとこが、当たり前のようで、なかなか。
グリングだから、スズナリに来ている、みたいな、客席に「芝居好き色」が薄いとこも、グリングの好きなトコかもしれません。
きちんと整理ができないまま、感想のたれ流し。
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