06/12/9.土 鴻巣市・西洋料理「メイキッス」二階
「鴻巣寄席」
にしき
柳家花ん謝(二つ目昇進、元・緑太)「強情灸」
柳家花緑「粗忽長屋」
立川文都「小言幸兵衛」
仲入り
桂春雨「代書屋」
桟敷(じゅうたん)に、お客さんは120人超えていたでしょうか。
私が100人目だったのだけれどもう一杯。
その後、おひざ送りして、さらに高座を後ろの壁ぎりぎりに下げました。
隔月開催で、もうすぐ100回になるそうです。
花緑さん、文都さん、春雨さんの三人会。
過去に一度ずつそれぞれの師匠である、小さん師匠、談志師匠、春団治師匠が出演。
会場の奥にそのときの写真が飾ってあります。すごい。
いつも奇数月にやるのだけれど、花緑さんが先月ずっと「小さん襲名披露興行」に出演していたので、今回は12月になったとか。
花緑さん、開口一番「こんにちは〜」お客さんも「こんにちは〜」
「あそこの店、新しくなりましたよね」よくご存知。
近所の人もびっくりのピンポイント情報。
ずっと続いている会ならでは。
地域のお客さんは、出演者・スタッフとともに、この会を形作る一員と自覚しています。
まずは、あの「にぎわい座・独演会事件」報告。
花緑さん以外の“小さん襲名披露興行メンバー”が、「開演には間に合わない。少しつないでいて」から「行けそうにない」そして「花緑独演会」となるまでのドキュメント。
なんと言っても“当人”の口から語られるそれは、なんとも感動的でした。
そして、五代目小さん師匠の得意ネタを自分のかたちで。
続く文都さん。幸兵衛さんが町内を回って帰ってきたところから、家を借りに来た人との掛け合いをみっちり。
仲入りをはさんで、春雨さん。
ずいぶん時間も回っていたので、まくらは短くすぐに噺に入り、春雨さん曰く「聴く方は頭を使わなくてすむ噺」を楽しく。
花緑さんが東京、春雨さんが上方、文都さんは上方弁だけど立川流で活動も東京なので独特の味わい。
三者三様の噺が聴けるのもうれしいことです。
毎回、あったかい気持ちで帰れる会。
「今週、朝のテレビで花緑さんを見て、調べたら今日ここでやっていると知って、母親を誘って初めて落語を見に来ました。楽しかった〜!」という埼玉県内の若い女性もいました。
お母さんも落語は初めてだったとか。
落語初体験がこの会とは、ラッキーです。
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