しもきた空間リバティ「絹13」
紀伊國屋ホール「笑いの人間交差点」
三鷹文鳥舎「みたかdeきいたか」vol.12
紀伊國屋ホール
「笑いの人間交差点 BY 木村万里シャッフル」
紀伊國屋ホール「笑いの人間交差点」
紀伊國屋ホール グリング「虹」
札幌 談春「芝浜」
横浜にぎわい座 のげシャーレ(地下ホール)
「笑志・ダメじゃん トーチカの不発弾 
イエス様にNo! No! No!」
上野鈴本演芸場下席
しもきた空間リバティ「絹13」最終日
鴻巣市・西洋料理「メイキッス」二階
「鴻巣寄席」
「立川流日暮里寄席」
日暮里サニーホール・コンサートサロン
しもきた空間リバティ「ヨージ単独ライブ」
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木馬亭11月浪曲定席 
江古田〜浅草〜中野
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「浅草演芸ホール・11月中席夜の部」
「落語教育委員会」:中野・なかのZEROホール
駆け抜け記
下北沢ザ・スズナリ「チェックポイント黒点島」
大阪: 千日前 TORII HALL 
「第2回 艶芸サロン〜東西粋競演
(とうざいいきくらべ)〜」
三越劇場 劇団若獅子
「忠臣蔵外伝 その前夜 二幕」
帝国劇場「夢芝居一座」昼の部
名古屋大須演芸場
ダメじゃん小出ソロライブ「大須ナイト」
Star Pine’s Cafe 寒空はだかソロライブ
「Tower of吉祥Terror…冥王井の頭星…」
林家たい平独演会 たい平発見伝 其の一
浅草東洋館 「8☆王子芸能社 秋の余興」
池袋東京芸術劇場小ホール 「談春七夜」
 

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06/10/3.火〜9.月・祝 池袋東京芸術劇場小ホール
「談春七夜」

にしき

3日(火)第一夜「東雲」:三三「転宅」、談春「粗忽の使者」(仲入り)「芝浜」
4日(水)第二夜「雪」:小菊「俗曲」、談春「錦の袈裟」(仲入り)「除夜の雪」「夢金」
5日(木)第三夜「闇」:三三「引越しの夢」、談春「首提灯」(仲入り)「妾馬」
6日(金)第四夜「緋」:三三「大工調べ」、談春「おしっくら」(仲入り)「たちきり」
7日(土)第五夜「海」:吉坊「蔵丁稚」、談春「桑名舟」(仲入り)「居残り佐平治」
8日(日)昼祭「山吹」:三三「道灌」、談春「紙入れ」(仲入り)「木乃伊とり」
第六夜「蛍」:三三「乳房榎〜おきせ口説き」、談春「乳房榎〜重信殺し」(仲入り)「棒鱈」 
9日(月)第七夜「銀」:三三「突き落とし」、談春「小猿七之助」(仲入り)「包丁」
最後の三日間(夜だけ)に行きました。
ロビーの壁の高いところに、前の日までの演目が、大きく寄席文字で書かれ、張り出され、その下に、パネルにしてある談春さんの高座や楽屋の写真展示でミニギャラリー。
会場に入ると、幕は開いていて、高座の前に下がったスクリーンのような大きな布に、その日のテーマが大書してある。
談春さん直筆、落款あり。
一番早く書けたのは「海」だったとか。迫力と味が。
毎回、その日のテーマの文字が入ったシールで封をした三つ折りのプログラムが配られ、そのテーマに対する思いや、ネタ選びについて書かれていました。
出演順の名前の上の、演目のところは空欄。
でも始めに行った日、てっきり演目が書かれているのかと、その日は私、終わるまで開けませんでした。
まずは着流しで「書」の横でオープニングトーク。
三三さんによると、初日は25分位あったけど、日に日に短くなったそうな。
千秋楽は5分位だったかな?
その中の業務連絡「プログラムに私の落款が押してあるのが毎回5枚あります。その方には私のサイン色紙を差し上げます。大人なんですから、とりあえずもらってください」
残念ながら当たりませんでした。
第五夜は、「桑名舟」の五目講談の名調子と、「居残り佐平治」佐平治の機関銃のようなしゃべりに圧倒されました。
第六夜は、「今日は二人会、そして三三が勝ちます」などと言って始めた「乳房榎」は「蛍」が出てくる唯一の落語とか。ネタ下ろし。
まず三三さん、おきせを口説くところでは、物音ひとつしない空気を作り、思わず自分で「そんなに真剣に聴かなくてもいいですよ」笑。
続いて談春さん。美しく飛び交う蛍の中に浮かび上がらせたのは、恐ろしい人間の所業。
「暗い噺の後は、思い切りばかばかしい噺を」と「棒鱈」。
隣の部屋の田舎侍に怒っているはずの江戸っ子が、侍の歌のあまりのばかばかしさに喜べば、間髪入れず隣の部屋のお姐さん「まあ旦那、お隣でウケてますよ」。爆笑さらに拍手。
そして千秋楽、第七夜。初日の「芝浜」とともに演りたかったという二席は、聴きたいと思っていた二席。
この日だけ1時間早い開演。オープニングで、いくつか見える空席に「必ずいるんですよ、開演時間間違えてる人。時間通りにおいで下さったお客様のために、先にいい方を演ります」
「小猿七之助」、美しさと凄みが鮮やか。
「包丁」、しぐさで見せる寅と女の攻防がおかしかった。
そのまま幕。カーテンコールで、改めて挨拶。
「さあ何日目だ」「千秋楽だ」と力が入る周りをよそに、ご本人はいたって冷静に見えました。
「毎日演っていて、日に日にうまくなるのが自分でわかる」と。
きっと演りながら、思い通りに演れた瞬間が、あるいは思いのほか「これだ」と思う瞬間が、いくつもあったに違いない。
「何でこんなに(お客が)笑っているんだろう、と思うことがあった」とは「棒鱈」のときの話。
「旦那、ウケてますよ」は、思わず出た心の言葉だったのか?
「今までの自分にけじめをつけるためのイベント」(「銀」のパンフレットより)を終えて、余韻に浸っているお客さんを尻目に、ご本人はもうさっさと先を歩いている気がします。

 

 

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