06/10/16 帝国劇場「夢芝居一座」昼の部
古希・滝澤清太郎
目当ては勿論「帝劇」でありますがどうせ有楽町に出かけるならば「出光美術館」に寄ろうと早めに家を出るも、なぁん〜と月曜日休館なの落胆しました。
何事も事前に調べることが少なくなった事に反省する昨今です。
止むを得ないので43年ぶりに同じ屋根の下で暮らす女人とお堀端を散策する。
夢芝居一座の出演者
孤児収容施設「あすなろ園」園長 畑中里子 丹阿弥谷津子
「あすなろ園」里子の娘 畑中いずみ 小野真弓
「あすなろ園」に育ち後に役者 さくら 浜 木綿子
「あすなろ園」で預けられて役者に まこと コロッケ
演劇雑誌記者 辰巳紘平 篠田三郎
「さくらとまこと劇団」を見守る、女形 曾我廼家文童
踊り子 舞う人 大勢出演
☆作 小池倫代 演出 伏見悦男
孤児施設で姉弟のように仲良く育ったさくらとまことが旅一座「さくらとまこと劇団」を旗揚げして人気を博したが、まことがTV売り出し二人は袂を分った。
さくらは役者の道を断念して何でも売り屋になり表舞台から去った。(もうどうでもいいや・自棄のやんぱち風の演技がお見事)
世の中は悪い事が続く、園長里子の危篤の知らせが届く。お見舞いに行ったさくらとまことが五年ぶり再会をする。
里子はさくらともことの仲違いを心配して旅一座「夢芝居一座」の再結成を望む。
里子の遺言?を行うべく二人は劇団を再興するべく努めるが、大人になり切れないまこと大人のさくら、意地の張り合い・双方の主張が異なり拗れてしまうが辰巳紘平の仲立ち、二人を見守る千代丸・いずみの心遣い、里子の遺言で「夢芝居一座」の再結成に成功した物ある意味ではサクセスストーリーであった。(脇を担った丹阿弥・篠田・曾我廼家・小野が在ってこその「夢芝居一座」であると改めて思う次第でありました)
−劇中劇−
コロッケの顔面模写・オーバーアクションの唄まねは健在で達者な存在でした。
森進一・美川憲一・五木ひろしの真似は当の本人よりも本人を越えている。
チャップリンがご本人の物まねコンクールで二位になった挿話?を思い出して苦笑しました。
浜 木綿子も負けずに歌を披露した。
宝塚風の歌い方には脱帽しましたが、相も変わらずお若いのに驚きました。
香川照之の母親とは考えることが出来ません。
歌のタイトル失念、ご免なさい。
−閉 幕−
フイナーレも極めてTAKARAZUKA風、綺麗で華やかでありました。
帰り道、四十有四年ぶりの銀ブラ、エンゲル係数上昇に関らず和食・酒肴で乾杯!(同級生が戦争孤児施設から登校していたことを想い、心の内で涙す)
戦中・戦後の貧しい生活を、国民学校生徒時代に戻り連れ合いと話し合う。
思わぬ余禄でありました。(笑えぬ話も多々ありまして、彼女は世田谷・馬小屋中学の出。この平和な時代が続くことを念願するだけではなく少なくとも身の周りの人たちには戦争の悲惨さを伝へる責務がある・・・のである事を確認した。
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