05/11/18 有楽町ニッポン放送イマジン・スタジオ
入船亭扇辰「有楽町噺小屋 霜月の独り看板」
ミツル
入船亭扇辰 「道具屋」
入船亭扇辰 「藁人形」
<仲入り>
入船亭扇辰 「井戸の茶碗」
イマジン・スタジオでの有楽町噺小屋も、今年はこれで最後。
それも好きな噺家の扇辰さんの独演会ということで、足を運びました。
「こういう東京のど真ん中よりも雨の日の池袋演芸場昼席の方が好き」とか「以前の出演者が3席やったから仕方がないので、3席やります」とか、相変わらず後ろ向きな言葉で客席を笑わせます。
照明がなぜか強く、汗だくになりながら、2席だけで1時間20分。
休憩を含め2時間半近く、たっぷりと扇辰さんの落語を聴くことができました。
「道具屋」の与太郎の表情もよかったし、あまり他では聴けない「藁人形」(この間、扇橋師匠のを聴きましたが)もよかった。
「藁人形」のように笑わせるところがほとんどない噺をじっくり聴かせるのは、やはり入船亭らしさというところでしょうか。
最後に「井戸の茶碗」。
屑屋の売り声で客席から拍手。
屑屋の清兵衛が本当に正直者のいい人に見えてくる。
いつもながらハッピー・エンディングがいいねぇ。
本当にいい噺。
それから同期の喬太郎・彦いちとの前座修行の頃の話は以前聞いたことがありましたが、25歳で入門した見習い時代の話が今日は聞けてよかった。
最後は座布団をはずし、深々とお辞儀。
こういうしっかりやる噺家さんももっと多くの人に知って欲しいと思った夜でした。
top |