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05/10/31 新宿紀伊國屋ホール「BY 木村万里シャッフル 笑いの交差点」

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ステージも客席もシャッフル、シャッフルでまさに人間交差点。
出演者同士があれほど楽しく刺激を与え合える舞台は、なかなかありませんものね。
お客さんは、永さんのファン、土曜ワイドのリスナー、各出演者のファン、で占められていたという印象。
あの日の帰り道つくづく感じたのは、「ああ、大人になってよかったなあ」ということです。
粋でおしゃれでスマートで知的で上品で、節度、たしなみがあって、なおかつ自由で斬新で、ほどよい毒もある笑い。
まさしく一級品の真の意味での大人の芸。
あの楽しさは大人でなければわからない、味わえない。
実年齢は若いのに、ひどく古臭い陳腐なことをなさっている芸人さんがいらっしゃいます。
(それも決して少なくない数です)
そして、それがまた、若いお客さんに受けていたりする。
私は内心「なんで、こんな大昔のセンスのギャグを喜ぶの?文字が発明される以前のその昔、壁画に描かれていたギャグじゃないの!
(むろん嘘だが)」と思いながら、いささか情けない気持ちで眺めております。
思うに、その若い芸人さんたちは自分自身とその周辺のごく狭い世界にしか関心がなく、先輩方の芸などには目を向けたこともないのでしょう。
だから、自分たちのしていることが独自性のある新しい芸だと信じて疑わず、平気で使い古されたセンスのギャグを舞台にかけてしまう。
そして、それを見ている若いお客さんも同様に、今日(こんにち)ただ今のことにしか関心がない人たちなので、その狭い世界の中では平和に笑っていられるのでしょう。
万里さんシャッフルに出演されたみなさんは、先輩方の芸を知っている、いや、知り尽くしている方々ばかり。
その上で、ご自分たちの個性を打ち出していらっしゃる。
だからこそ、ほかに誰もしたことのない、唯一無二の芸を披露できる。
新しいとはこういうことなのよ、視野の狭い若手芸人諸君ならびにそのファンのみなさん!
(若手のみなさん、すべてが視野が狭いと言っているわけではない。)
過去を知っているからこそ、今を表現できるのよ。
根がしっかりはられているからこそ、茎もじょうぶで、みごとな花が咲くのよ。
基礎、土台ができているからこそ、家は揺るがずに建っていられるのよ。
(たとえ話が多すぎる、シツコイ!)
万里さんシャッフルに出演されたみなさんには、ほかに代わりがいないのです。
紫文さんみたいな、はだかさんみたいな、ペコちゃん(太田スセリさん)みたいな、
あべさんみたいな、すわさんみたいな、ねこマジさんみたいな、武春さんみたいな、
芸人さんはほかにいないのです!
みなさん個性豊かな芸人さんですが、必要以上に己の芸を押し付けないところがすばらしい。
複数の芸人さんが出演する会の場合、隙あらば他の出演者の領分を侵して自分だけが目立とうとする方も無きにしも非ず。
それは、客席から見ているとまことにさもしく、悲しい光景なのですが、ご当人は気がついていらっしゃいません。
(当人が気がつかない限り、一生気がつかないでしょう。)
人間交差点とは、きっとスクランブル交差点なのです。
みなさん、いっせいに別々の場所から別々の方向に向かって歩いていって、それぞれ速度を落とすこともなく、ほかの人にぶつかることもなく、気持ちよく渡りきることのできる、そういうセンスを持ち合わせた方々なのです。
ああ、かっこいいなあ。
あこがれちゃうなあ。
これが大人の芸なんだなあ。
ところで、はだかさんが「見上げてごらん夜の星を」をほとんどギャグなしに歌われたことについて、ご本人は日記で(たぶん)照れ隠しのように、謙遜して書いていらっしゃいますが、私は永さんに敬意を表してのことだったと思っております。
同じ九ちゃんが歌った曲でも、いつもなら「明日があるさ」のほうをワンコーラス歌うところです。
しかし、あの作品はいわゆる六八九コンビの歌ではなく、歌詞は「変節の人」某元都知事の手によるものです。
もしかしたら、あまり思い出したくない過去の出来事が永さんの頭の中に浮かぶやもしれません。
ということで、永さん作詞のあの選曲になったのではなかろうか。
(深読みしすぎかなあ。)
紫文さんが浅田飴を出したのも、永さんへのサービス精神でしょうし。
みなさん、永さんをとても大事に思っていらっしゃるのですね。
(だから永さん、せめて、はだかさんの名前は間違えないでね。青空ではなく、寒空はだか、ですよ。)

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