05/10/22 赤坂グラフィティ
ポカスカジャンの脱線音楽 japan tour 2005
「はい、どうも!! 東京凱旋ライブ」
shou_chong
三人とも音楽のバンド出身で、それぞれ楽器も歌もソロで活動できるほどの実力があるのですよね。
曲作りの才能もありますし、ジャンルの守備範囲も広いですし、とにかく音楽的にレベルがとても高いのです。
それで、おもしろいことをやってくれるから、最高に贅沢な笑いが楽しめるのですね。
お三方は、お客さんに喜んでもらうことがなにより嬉しい人たちなのだなあと思います。
お客さんの笑顔を糧に生きているというか。
生の舞台とお客さんを愛している人たちだなあと思います。
ネタを作る動機、出発点は、まずお客さんに喜んでもらうこと。
それが結果として受けるのですよね。
出発点が「受ける」ことだったんだなあ、という人のネタは、聞いていて、なんかイヤーな気分になるのです。
そういう人は、受ける、という現象に快感を覚えているだけでしょう。
真にお客を喜ばせようとしているわけでなない、お客を愛しているわけではない、お客を笑わせられる自分が好きなだけだと思います。
ポカスカジャンとそういう方たちとでは、舞台表現者として、立つ位置、目を向けている方向がまったく逆なのですね。
ポカスカジャンはお客さんを愛しているから、お客さんからも愛される。
だからライブ会場は相思相愛でとても暖かくていいムードなのです。
三者三様ですが、みなさん、愛すべき方々ですねえ。
タマちゃんのMCは、
「言いたいことはわかるけど、その言い方は日本語としてへんだよ」
とお客さん、みんな思ってる。
でも、頭の中で翻訳しながら、わかってあげようとしてる。
愛ゆえですねえ。
話し言葉は、ちょっとおかしなタマちゃんですが、作る曲の歌詞は文学的で無駄がない、
一つの詩として、りっぱな作品となりうる美しいものなのです。
とっても不思議。
のんちんはさすがにリーダーだけあって、話すことはしっかりしてます。
が、作る曲は、タマちゃんとは逆に散文的な歌詞。
日記にそのままメロディをつけたみたい。
字余り、字足らずも無理やりメロディに押し込める。
それはそれで魅力的な歌なのだけど。
話し言葉と歌詞が正反対という印象のお二人、
とてもおもしろいです。
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