07/3/19.月 国立演芸場「それぞれの長屋の花見」
ぼん汁
「それぞれの長屋の花見」、想像以上に面白かったです。
市馬さんは、私は初見参でしたが、お人柄か、ふんわりした温かみの漂っているところがいいと思いました。
一番笑ったのは白鳥さんで、
昔、大友克洋が実写で撮った「ワールド・アパートメント・ホラー」という映画を思い出しました。
もちろん白鳥さんの話の方がユーモアも風刺も大友克洋より数段上ですが。
でも、心に残ったのは喬太郎の「月なき未来の長屋の月見」。
完成度はともかく、三代目(!)円朝の「長屋の花見」を強制的に聞かせられる未来社会、というところに凄みを感じました。
「昔、まだ落語ファンだった頃」と言って、
「今、落語ファンじゃないわけじゃないですが」と重ねたところに、喬太郎落語の原点を垣間見た気に。
白鳥が円朝を襲名する三十数年後の落語界という想像には、“落語ファンの落語家”喬太郎らしい、
可笑しみと願望と気概がある、と思ったのでした。
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