06/3/13 なかの芸能小劇場
「川柳川柳落語会CD第二弾発売記念&祝!生誕75年」
岡町高弥
3月13日、渋谷の三谷歌舞伎を素通りし国立の吉朝一門会を横目で見ながら、信者としてはすべてを諦め粛々となかの芸能小劇場で行われる「川柳川柳落語会CD第二弾発売記念&祝!生誕75年」に駆けつける。
川柳つくしと鈴々舎わか馬が脇を固め、川柳が登場。
「声が出ない」、「ブラックどこいったんだろ」、「固有名詞が思い出せない」などとぼやきながら、いつもと変わらぬ声量で「大ガーコン」をたっぷり1時間披露してくれた。
後半は、立ち見の客を舞台袖に上げて、「和洋名曲集」を22曲1時間みっちり歌ってくれた。
一歩間違えば、「寝床」だが、川柳の選曲と声が実にいいから参ってしまう。
「私の青空」「峠の我が家」「東京の屋根の下で」「東京ラプソディ」など心憎い。
「客はどうでもいい、俺の世界だ」といいきる元気な75歳の川柳に拍手を送らざるをえない。
最後は「ラマラゲーニャ」まで演奏し3時間弱の落語会は幕を閉じた。
天衣無縫にして繊細、傍若無人にして詩情溢れる川柳川柳の喜寿の会を楽しみに待ちたい。
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