●2012/9/28.土「よってたかって秋らくご‘12 21世紀スペシャル寄席ONE DAY」
夜の部
ペタコ
春風亭一之輔さん
先のTBS落語研究会で聴いてから注目をしていた噺家さん。
今日も枕からお客さんをぐいぐいつかんでいく。
勢いがあるってすごいな〜。
風の谷幼稚園の枕も。
よく、噺家さんが学校などで噺をしに行ったことを枕にします
けど、これを聴くのが密かな楽しみ。幼稚園児ってなんでこうもおもしろいんでしょうね。
春風亭白栄さん
本人の病気ネタを終始ちりばめて、寿限無というありきたりの噺を新鮮に楽しませてもらった。
最後、倒れた状態で幕が下りるのを期待してしまったけど、これは客全員がそう思ったんじゃないかな。
落語の定番メニュ〜でも演者の味付け次第でこんな形があったんか!と思うことがあり、
そんなとき聴いて得したなって思います。
桃月庵白酒さん
白酒師匠は、大人と子供の掛け合いというのが絶妙で、以前NHKの落語絵本で聞いた
「あなごのからぬけ」の時にもうまいなあと思っていまして、ほんとに大好きです。
子供ってしたたかで小ずるくて力強いんですよね。
根底に愛がないと虐待になっちゃう。
そのバランスなんですが、白酒師匠は優しい方なんだろうな。
素直に笑わせてもらえました。
三遊亭白鳥
「ナデシコ」がどこに落ち着くのかと思ったら……!
最後まで気がつきませんでした。
いや〜、高座から枕が飛んだのを見たのは初めてです。
落語や歌舞伎好きにちょっとうれしいのは、噺の中に符丁のようなものに反応できたとき。
三人吉三や猫の死神など知っている者だけ笑う楽しさと優越感。
逆に自分だけ取り残されていると悔しい。
家に帰って調べたり。
「そういうことか〜」なんて、次はちゃんと一緒に笑おう!なんて思ったり。
噺家さんが一人で会場の客をドッっと笑わせたり手拍子を要求して乗せたりと、
これは音楽のライブ、コンサートの乗りでおもしろいな。
古典落語もきっちり出来る人が、時にタガを外し、自由自在に噺を料理。
はやりのスパイスを効かせた一品料理で客を楽しませてくれる。
ホール落語はそんな楽しい空間だと改めて思いました。
昼夜の采配の不公平さをもネタにするしたたかな感じ。
これも楽しい!
昼夜通しで聴いてみたくなりました。
もっと不公平だとどうなるんだろう?
次回昼の部は市馬師匠、百栄さんは抜け出せたってこと?(笑)
あ!喬太郎師匠がカオスに引き戻されたことになるのか?
もう、どんなことでも笑いのネタになりますね。
グッズなどでもバトルをして、それをネタにしてほしい。
次回の来年1/26.土 昼夜。
あ〜!気になる。 |