●2012/4/28.土 しもきた空間リバティ「渦29 /鉄渦7」
こみち
ゆる鉄御三家による、このスペシャルライブも早いもので7回目。
今までで一番の乗車率に、空席を探すのが大変なほどの大盛況ぶり、
そして着席した時点から期待という熱気が周囲からムンムンです。
舞台に準備されていた高座を見て、駒次さんが一番手なんだなと。
前回に予告されていた鉄道会社イベントの営業に行かれた話を面白可笑しくご報告。
車内での落語もクロス(ボックス)シートとは、これ如何に(笑)。
『あたし』とおっしゃるのが噺家さんらしく、粋で素敵だなといつも思います。
今回はお馴染みの【寿限無】を鉄道の駅名バージョンで。
今、日本で一番長い駅名、二番目に長い駅名を一文字も間違わずに
スラスラ言えちゃう達者ぶりに舌を巻きます。
そのあとが長い名前を何度も繰り返す【寿限無】ですから…すごすぎる!
さすが噺家さん、駒次さんの底力みたり〜!なのでした。
二番手のはだかさんは、ネタが出来ないまま今に至ってしまったなどとおっしゃっていましたが、
あに図らんや!千駄木から乗車して、あてもなくどこぞの片田舎に向かったのかと思いきや、
いつの間にか【銀河鉄道999】を彷彿とさせる壮大かつセンチメンタリズムな世界へ誘われていました。
そこはモチロンはだかさんのことですから、大得意分野の映画の魅力も加味して
古き良き時代の銀幕スターを散りばめては、笑いと厚みのある道中を再現。
陽気な歌声に合わせて、お隣の男性も楽しそうに歌っていらっしゃいましたヨ。
とにかく博識、でも煙に巻くような軽妙洒脱な話術を併せ持ちつつ、恬淡とした味わいを持つ御方だなぁと感じています。
銀座線が駅に到着する手前で、車内の電気が一瞬消えていた当時の話に場内大爆笑。
以前に京橋に勤務していたことを懐かしく思い出した次第です。
ラストのダメじゃんさんは、つい先日に現職の運転手である知人の方から誘われて
鉄道会社企画による【12系列車で行く東北復興の支援の旅】で仙台へ旅をされた話から。
『窓だって開いちゃうんですから!』と興奮冷めやらずで瞳もウルウルです。
かなり貴重な機会であったこと、ファンにはたまらない垂涎ものであったことが伺い知れます。
そして遡ること幾年月、まだ幼かった頃のダメじゃんさんが初めてのひとり旅でお母様の実家である小千谷へ。
電車に乗りたがる息子の念願を叶えてくれたお母さま、
乗り合わせたスキー客のお兄さんたちに乗務員の方の親身さ、
温かく迎えてくれた御祖父母さま。
夜の暗闇の中、ホームシックで流した涙をすべてお見通しだったというくだりは
得も言われぬ優しさに包まれたノスタルジックなお話でした。
雪の中を走る電車の姿、電車と鉄道員の方の後ろ姿の映像と音楽にうっとりでした。
糖衣にくるまれたような優しい三者三様の鉄道ラブな思いが会場内に伝播してきて
鉄道に詳しくなくとも、笑いの化学反応を起こさせる芸の力を
まざまざと実証してくれた『ゆる鉄御三家』
そしてまたオリジナリティは武器だなぁと感じ入るシリーズなのでもあります。
アンケートにあった『地震に備えて準備、用意していることは?』へのお返事。
今までは普通に水や食料品、着替えなどを準備していましたが
東日本大震災以降、ヘルメットに寝袋なども追加しました〜。
今回、初めて鉄渦に参加した友人は『こんなに熱気あふれるライブだとは思わなかった!』と。
ダメじゃんさんのソロライブにも何度か行った事があるのですが、
『あんなに興奮している小出さんを初めて見た〜!』
と驚いておりました(笑)
その友人が生島ヒロシさんのラジオを聴いていて、素敵な言葉だからと教えてくれたものを
万里さんにもお伝えしますね。そうありたく日々研鑽・・・。
【財産残して銅メダル 思い出残して銀メダル 生き方残して金メダル】
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