●2012/2/16.木 成城ホール「あったか落語、ぬくぬく」
ぼん汁
“ぬくぬく、ほのぼの”を求めて行った成城ホール。
どっこい、異協会格闘技戦みたいな、強烈な熱気。
演芸(パフォーマンス)は批評からという万里さんの言葉通り、
3人の落語家さんそれぞれ、すごい批評精神の持ち主で。
兼好さんの「短命」。
ふだん眼鏡をかけていて、着物を着ていなければ有能な営業マンのように見える兼好さんなのに、
高座にあがると、なぜあんなに色っぽくなるのか。
市馬さんが下戸だなんて嘘みたいな、見事な酔いっぷりの「禁酒番屋」。
そして、鯉昇さんの「時そば」!
兼好さんは福島、市馬さんは大分出身。
落語は普通でいいという遠州浜松出身の鯉昇さんの「時そば」は、
蕎麦屋がハーフで好物がココナッツミルクというラディカルさ。
“江戸っ子”という半可通への見事な批評で、なるほど円丈さんとの二人会で
、あの過激な円丈新作落語に互して、ひけをとらないわけだ、と納得しました。
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