2005/05/01 新宿紀伊国屋ホール「林家たい平独演会」
にしき
JRが20分停車という事故があったらしく、開演して30分、お客さんの入場が絶えなかったのは、演者も見ているほうも落ち着かない。
なぁんて、珍しく自分が余裕の時間にたどり着けたから言ってるだけなんですけどね。
で、こんな非常事態をどう処理するのかを見られるのもライブの醍醐味。
一席目、そのおかげと言っては何ですが、まくらでラジオ、ニッポン放送の話から始まって、郷里秩父の子供のころの話まで、たっぷり聴けました。
ラジオでしかたい平さんを知らない人たちの頭の中には、百人いれば百通りのたい平さんの顔が。どんな顔が浮かんでるんでしょ。
プログラムは
「野ざらし」たい平
太神楽 柳貴家小雪
お楽しみ たい平
お仲入り
「お見立て」たい平
ラジオで聴いていてもそうですけど、言葉がきれいで、やさしくて、耳にとっても心地いい。
「野ざらし」で、つりに行くときの歌「チャラカチャン〜♪」はしぐさも声も、華やか。
「お見立て」で、花魁が死んだと芝居を打つ若い衆は、名調子。
歌や芝居仕立てのセリフが、高座で映えますね。
「お楽しみ」はというと、赤いももひき、尻っ端折り。住吉踊りの仕度で登場。
踊って見せるのかと思いきや、改めて舞台袖から持ってきたのは、
「イージートランペット」
トランペット型電子楽器。
口のところで鼻歌を歌うと、トランペットの音に変換されるというシロモノ。
「オールナイトニッポンのテーマ曲」「ロッキーのテーマ」・・・。
バックの曲にあわせて鳴らせば、気分はもうプロのトランペッター。
みんなでその気になれました。かっこいい。私もほしい。
「最近は、高座が終わって自分が家に帰る前に、もうネットに書かれている。ライブのことはライブの中だけでいいじゃないですか」とたい平さん。
これも書いちゃダメ?
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