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04/12/31 大阪・天王寺茶臼山舞台「年越しオールナイト落語会」
ひらりん・未満
茶臼山舞台は、天王寺駅近くに移転。前より狭くなっていました。
4-50人で満席かな、という桟敷が苦しいほどぎゅうぎゅう。
後ろの扉は開けたままで、外までパイプ椅子のお客さんが座る。
オープニングトーク(桂あやめ・月亭遊方)によると、オールナイトだけに来るマニアもいるとか。
年輩の普通の方もいらっしゃいましたが、皮ジャンに長髪のマニアックそうな若者連れも、ちらほら。
神社仏閣だらけなので、お参り前後に寄る入れ替わり組も。
『2004年Newsなネタ特集』で、
笑福亭たま「2004記憶術」、
三風「2004時事落語」、
ダンスユニットが踊りまくったあと、あやめさんが、新作「祝!サ−ヤご婚約」で炸裂。
さる高貴なご一家の嫁姑のお雑煮の習慣とは?
『トーク・オールナイト落語会を振り返る』 あやめ・三風・遊方
あやめさんが離婚直後に、お正月準備手伝いがなくなって年末が寂しかったから、という意外な始まりで、場所変わりつつ、12年間続いている。思い出の落語や見世物を振り返る。
過去の話のなかで、みてみたいと思ったのは、鹿芝居の「くっしゃみ講釈」。
本当に、講談の横で火を焚き、コショウなんて生ぬるい、と唐辛子をくべたら、赤辛い煙が蔓延。
客席共々死にそうになった、という
のと、「尻餅」で、実際に生尻を叩いてみたというもの。音が小さくてしょぼかったそうです。
休憩・
エコノミー症候群にならんように、立って、動いて、と、観客に指示が飛ぶ。
トイレは、なんと舞台を乗り越え、後ろの幕をめくったところ。
お客さんの列が小さな舞台に並ぶという不思議な光景。
『年越しネタ特集』は、小染「尻餅」、アコーディオン音曲夫婦漫才・おしどり、そして、今年の鹿芝居は「掛け取り」。あやめ・小染の夫婦に、借金取りが次々と。
手品狂いの三風に風船を渡し、ロックさえやらしとけばいい遊方にはギター、
おかまの呉服屋=白塗りの染雀には、男=夫をあてがって、裏へ送る。
最後に、あやめ蜘蛛柄タイツ姿で完。
続いて、一人地味目で渋く、年齢も上な笑福亭松枝さん登場。
「除夜の雪」。珍しい噺だそうです。
はちゃめちゃな雰囲気をがらっと変え、一気に大晦日の雪の寺へ。
生臭坊主の集う部屋に、大店のおかみさんが傘を返しにくる。
玉の輿にのったようにみえるが、姑のいびりで可愛そうなんや、と噂をしていると、
実はその時刻に首を吊っていたと知らせが来る、じゃあ、さっきのは?除夜の鐘が響く・・・、
寒さが伝わるよう・・いや、客席はほんまに寒い。後ろの戸は開け放しなのです。
しんと静まりかえる客席。大喝采。かっこいー。
〜休憩〜
25分ほどで、思いついた順に小咄披露しては、ドラをつく、『108つ!除夜の鐘小咄』。
時間との闘い。ペン持ってるお客さんが数え係に指名されて、ドリンク配って、カウントダウン。
舞台周りの幕がめくれて、顔を歪めてネタを考える出演者の顔が一番おかしい。
ここでも、一人自由自在に小咄を出し、突然、「今はエロ小咄コーナーですねん!」と振られても、即座に返す松枝さん、すごい。
遊方はロック小咄、あやめは僧ネタ、ちょっと長いエロ小咄を繰りだすのは、たま。
「町内の若い衆」丸ごと、小咄にしているのまで飛びだす。
12時、あやめさんの娘、なごみちゃんも舞台にあがって、カウントダウン。
酉(トリ)ネタ特集の市楼「つる」。
この時間、落語をやっているのは世界で私一人でしょう」と言っていたけど、どうなんでしょう。
姉様キングスも福笑「島原ララバイ」も、『お年玉争奪クイズ合戦』も見たかったけど、ここで退散。
入り口の外に張ったテントの楽屋からは、寒いっ、とか、噺家さんの子ども達の声も混じって大騒ぎが聞こえてました。
客席の邪魔になってるやん。
元日には、すぐ側の一心寺初席に、この中からも多数出演。
そのままなだれこみはったんでしょうか。
そのまま、終夜運転の電車で、梅田へ。
梅田の飲み屋街の真中の神社で初詣。
お正月報告でした。
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