07/4/14.土 アルカイックホールオクト(大阪・尼崎)
「春風亭昇太独演会 オレスタイル」
未満
「大阪オレスタイル」回数も重なり、チビ師匠もだいぶ大阪にも慣れてきた?と思う今日この頃、
尼崎で独演会、それも昼夜2回公演、
アルカイックホールという立派な名が付いても、所詮尼崎だし、
席埋まるかな、ヤンキーだらけ(土地柄)だったらどうしよう、
反応は?など色んな心配・妄想は杞憂に終わりました。
昼の部、数分遅れでスタート。
私服で登場、挨拶。
ここは客席・舞台共に可動型の多目的ホール。
「明日は、ボクシング、その次は遺族会と聞いています・・・。何もそこまで多目的にしなくてもっ!!」と。
そう言えば、私もここ今日で3回目。
1度目は吉朝さん追悼の会、
2度目は1日バイトで「動物慰霊祭(亡きペットの供養)」
いずれも舞台が花で飾られた立派な祭壇だった・・・。
なので、今日ももしや幕が開くと、花で覆われた祭壇の中央に昇太の写真なんかがあったりして・・とあらぬ想像が。
(ゴメン!勝手に死なせて。)
客席はほぼ100%埋まっているのに、可動型のせいか、レイアウトが妙な具合。
左右、後方にどどーんと空いた空間があり、全体の面積の50%ほどしか実際利用していない。
そんな落ち着かない感じを昇太も悟ったのか、
全部椅子出して昼夜分けずに1回にしたらよかったのに、と。
確かにその方が合理的!なにゆえ2回公演なのだ?
開口一番は桂かい枝、
昇太自身がゲスト決めのことすっかり忘れていて、なんと4日前に決まったらしい。
近所で誰かいないかな、で呼ばれたのが、尼崎在住のかい枝。
昇太が挨拶で18年前に知り合い・・・と紹介していたが、わたし入門13年目です、昇太はいい加減、どダメだし。
原発や、不二家、人を騙す事件が多い・・・
「25周年記念のこのホール、お手元の引換券で帰りにオリジナル手拭い受け取ってください」そんな券もらってないとざわつく客席、
(私も例に漏れず)
かい枝に見事に騙される。客いじりも巧みに。
自身の94才になる祖母の話をネタにおっかしいーマクラ。
スイミングを習っていて、「これだったら三途の川も上手に泳いで渡れますよ」と上達を誉められ、次の日からターンの練習を始めた、「帰って来る気なのか」
そのオモシロぶりに寝たきり老人ならぬ、ネタくれ老人、とか。
そんなマクラから新作落語「ハル子とカズ子」
登場人物お婆さん2人、公園での会話劇。
昇太「壷算」
クリーム色の羽織に薄紫の着物。
責任感が人を老けさせる、その点私は・・・あやめさんもそのタイプと、
楽屋に遊びに来ているらしい、あやめさん(&なごみちゃん)に触れる。
地元の中学生に追いかけられた話、エレベータ閉じこめられ事件、
そんな災難をくぐり抜け、今日この舞台に居ます、
で、会場からまばらな拍手が。
「そんな中途半端な拍手はいりませんっ!」
情熱的壷算、この日も好調。
どかどかうけてました。
中入り
休憩、ロビーに出てみたら、特設ドリンクコーナーに長い列。
よく見たら値段表が貼ってある。(安くない!)
25周年記念だったら、無料サービスとか粋なことしなきゃダメでしょう、アルカイックホール!(手拭いはいいから!)
サプライズ、次のゲスト、林家二楽に感激!
この日のリクエストはスパイダーマンとヘラクレス大カブト。
後者は「孫が好きだから」と、おばあちゃんが。
「なら、本物買ってあげたらどうです?」と二楽突っ込む。
武蔵と小次郎が2匹のカブトに乗って刀をかまえる、可愛らしい作品に。
東京友人の二楽報告からも常々聞いていた、
童謡「ふるさと」に乗せたストーリー仕立ての紙切りをOHPで。
隣の年輩夫婦が感嘆の声、じーんと感動していた様子が伝わる。
トリ・昇太 淡いグリーンの着物、クリーム色縦縞の袴。
「舞台を降りてきた二楽の満足げな顔が本当に不愉快(笑)。紙切りはお土産になったり、客とコミュニケーションがあっていいが、落語は何もない」とぼやく。
「人生が二度あれば」
新聞を読むシーン、
「志の輔 殺される・・・爽やかなニュースじゃ、昇太 人間国宝に・・・世も末じゃ」
小道具の扇子を使い、松に鋏を入れるシーン、
「古典の技を見せながら・・・」細部のくすぐりが可笑しい。
終わりの挨拶、
「最初はどうなるかと思ったが無事に終わってよかった」を何度も。
これオレスタでも毎回言ってるような気がする、本当に毎回そんなにスリリングなんかな、大阪。
楽屋に帰ってくる噺家が皆「今日のお客さんはいい、やりやすい」とうれしそうで、と。
ゲストも秀逸だったし、楽しい空気が最後まで会場全体をほわ〜んと覆っていた感じが。
オレスタに感じる、あともうちょいっ!な残尿感(←なにこの表現!?)がなく。
最後まで「椅子増やして1回で〜っ!」と叫んでたチビ師匠。
帰り、最寄りの阪神尼崎駅前でお茶。
「アマセン」という地元民でもクラクラするような混沌としたショッピングセンター。
昇太にぜひ寄って欲しいわぁ。マクラネタの宝庫、間違いなし!
(そう言えば、気になる客層の中にヤンキーは皆無でした)
昇太初の友人、同じ中2の子を持つ親として、追いかけられ事件のマクラで
「中学生は人生で一番バカな時期」に大うけ。
昇太2回目の友人、同じくマクラで、伊丹ー高知間のパイロット、胴体着陸事件で
「会社で期待されていない、それでも実力を発揮する人がいる」にひどく感動した様子。
しゃべってる内に夜の部開演時間が迫る。
夜の部も見て帰りたいーーー!後ろ髪ひかれまくりで帰途。
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