07/4/22.日 内幸町ホール「東西若手落語家コンンペティション」
ぞ
日曜日の「東西若手落語家コンペティション」は興味深い会でした。
名前の通り、東西の若手が観客の投票で1位を決める会で、
文句なしに一番「爆笑をとった」笑福亭たまさんが優勝。
でも、みんなすごくよかったです。
一番手でカタかった笑福亭由瓶さんの「はてなの茶碗」は、観客にも緊張感が伝わってしまったのか少しやりずらかった……?
でも江戸落語にはない空気感を運んでくれて新鮮でした。
そして初めて聴いた立川志ら乃さんの「大工調べ」、嫌みなほど上手!
なるほど、評判になるわけです。
またぜひ聴きたい落語家さんです。
キャリア的には一番下の春風亭一之輔さんの「鈴ヶ森」、ホワンとした雰囲気の中にきめ細かさものぞく、気になる噺家さんでした。
栄助さんは「修学旅行の怪談」。
あぁ、おかしかった。
でもこの方はもしかしたら競わない場のほうが異彩を放つ気がします。
だけれど栄助さんの肚の据わった品のよさを再確認。
会話がずれて積み重なっていくらし〜い新作を、この勝負の場へぶつけたというのがかっこよかった!
いろいろな方向に伸びつつある実力が拮抗した会。
潔い闘いぶりが気持ち良くもありました。
もしかしたらパワープレイが有利な会かもしれませんが、“傾向と対策”抜き、今回同様それぞれが自信作を思い切りぶつける現場を見られる会なら続けて通いたい!
ただ投票って楽しいけれど難しいですね。
批判的になったらつまらないですから。
という訳で、勝手な提案。才能のグラデーションをシンプルに楽しむため、投票なしの東西精鋭の会も希望!
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