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内幸町ホール「東西若手落語家コンペティション 2007」
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「桂あやめ落語家25周年★五日のあやめ〜
一日三席相勤めます〜」
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桂あやめ落語家25周年★五日のあやめ〜一日三席相勤めます〜
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07/5/29. しもきた空間リバティ「絹15セレクト シャラポワ寄席」
高野ガラス店主人

春風亭栄助さんは変だ、
という噂をずっと聞いていました。
何がどう変なのか分からなくて、
その前に出会うチャンスがなくて、
でも一度、絹に出演したことがあって、
そこで「変さ」が垣間見えたので、
躊躇わずに今回の絹セレクトは、
栄助さんの日にしました。

これは僕の勝手な思い込みですよ。
栄助さんの噺は、常にコンビ状態、
いつも「俺とお前」状態、
登場人物がたくさんいても、
主人公が出ていなくても、
栄助さんはそこにいる二人のやりとりをクローズアップして、
まるでバトルの如くテンションを上げていくんですね。

それは開口一番の、
「私は皆さんの心が読める」から始まっていました。
不特定多数のお客さんをいじっているようでいて、
「・・・って考えている人、いるでしょ?」と、
相手を想定しているんです。

立ち姿でやった噺、
あれは『あつとめ』っていうのですか?
僕は初めて聞きました。
賢い人の話を受け売りにして、
変な論理で別の人に話して失敗する愚か者。
これは落語の永遠のテーマのひとつです。

和尚から恐い話を聞いて、
それをそのまま友達に話して、
とんちんかんさを暴露する熊さん。
その和尚と熊さんのやりとり、
そのまま友達に話す時の熊さんのハイテンション。
常に1対1。

最後にやった一席。
駅前で道を尋ねられ、
居合わせた地元の友人ふたりの、
漫才みたいなバカバカしいやり取り。

目の前に道を聞きたい人がいるのを忘れて、
踏切の形だの同級生の家だの道の形だの、
どうでもいいことで盛り上がる人と、
それを非難するようで案外夢中になっている人の二人。

栄助さんの中には、
いつも突っ込みとボケがいて、
よしっ、物語の舞台上は二人になったなとおもうと、
あっという間にその凸凹コンビが乗り移るんです。

しかもその強烈なやり取りを登場人物にさせちゃう栄助さん自身は、
ビックリするほど目が冷静で、
というより、どこか違う世界を見ているようで、
「変な自分を笑っているお客をじっと観察している」風なんです。
やっぱり、変でしょ?

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