●08/11/17. 亀有駅前かめありリリオホール
「瀧川鯉昇 柳家喬太郎 二人会 古典こもり」
まかしょ。
開口一番は、正太郎さんの「転失気」。
前座さんで上手いと思うのは、彼と、こはるさん。
二人とも期待の星です。
出囃子「鯉」が鳴り響き、鯉昇師が高座に上がりました。
頭を下げ、ふっと息を吹きます。
ここで最初の笑いが…
一言も発せず笑いを取るのは鯉昇師だけではないでしょうか。
浜松のサル、テッパンネタのマクラから、「千早ふる」。
もう5回ぐらい聴いていますが、師の噺はいつも新鮮。
古典に新たな息吹を吹き込ませる達人です。
次は喬太郎師。
出囃子はなぜか「まかしょ」ではなく、「スーダラ節」。
キャバクラで、「文七」や「牡丹灯籠」を教えたというマクラから「禁酒番屋」。
そうか、だから、出囃子が「スーダラ節」なんですね。
仲入り後。
「まかしょ」の出囃子で、喬太郎師。
昔は、色んな余興の仕事があったというマクラから、「松竹梅」。
トリは、「鯉」の出囃子で鯉昇師。
高座に座り頭を下げ、にやりと笑み。
またしても、一言も発せず笑いを取りました。
定額給付金12000円に引っかけ、昔は、12000円あれば、ロマンスカーで往復し、箱根に一泊できたといマクラから「宿屋の富」。
宿に泊まった貧乏人のホラ話しが笑えます。
庭に富士山、琵琶湖…
ここをこんなに膨らませるとは驚きました。
「古典こもり」は、確か、今回が2回目。
古典のレパートリーを増やしたい喬太郎師にとって、鯉昇師はかっこうのお手本。
師の古典ほど、新しいものはないのですから。
このシリーズは長く続けて欲しいです。
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