●2016/10/21.金 しもきた空間リバティ「渦38/えり渦」
岡町高弥
寄席のお囃子、恩田えりが厳選した最強メンバー。
まず、恩田えりが三味線を持って登場し、祝島のお祭り神舞に参加した思い出を語る。傑作ドキュメンタリー映画「祝の島」にもなった原発で揺れる祝島だ。
慌ただしい祭りの風景も恩田えりが紹介するとほのぼのする。
寄席の至宝、御年80歳になるペペ桜井のクラシックギター漫談。心筋梗塞から生還した話を明るく話す。80歳にして現役のギター漫談は奇跡。
続いてパントマイムデュオ、シルヴプレ。白い衣装の男女が軽やかに現れ切れ味するどいコントマイムを披露。「港のクリーニングようこそヨコサカ」は、あの有名な「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」に合わせてロックなクリーニング屋さんを見せてくれる。その前の硬いイメージのパントマイムとうってかわって痛快なクリーニング屋さんを怪演。シルヴプレの完成された芸に驚く。
一人マイムの加納真実はジャージ姿で見えないドラえもんを可愛がる、「Fに捧ぐ」。ブラックマイムだが鉄板ネタだ。
音曲夫婦漫才おしどりは、アコーディオンと針金大道芸できっちり場を盛り上げて幕となる。
大道芸精神溢れる「えり渦」。
渦ビギナーを三人お連れしたが、皆さん「こんな楽しい世界があったのか」と大喜び。
渦作戦、大成功。
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