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●2015/3/10.火 横浜にぎわい座「月亭可朝の喜寿を祝う会」

岡町高弥

3月10日は東京大空襲の日でありもっといえば陸軍記念日である。 
昭和13年3月10日に二人の落語家が誕生した。
ひとりは昭和を代表する名人、古今亭志ん朝。63歳で急死し日本全国の落語ファンを嘆かせた。
そして、もう一人は誰あろう破天荒な落語家、月亭可朝である。
その可朝の喜寿を祝おうと作家の吉川潮が企画し、可朝77回目の誕生日に「月亭可朝の喜寿を祝う会」が横浜にぎわい座で実現した。
こんなめでたいことはないと万難を排して駆けつける。
可朝が犬の目を無理やり入れられた悲喜劇を描いた「犬の目」を飄々と演じる。
続いて、この日のためにゲストを引き受けた立川談春が「紺屋高尾」で祝いの席を盛り上げる。
仲入り後の対談が傑作だった。本では知っていたが、本人からなんと「野球賭博」の真相を聴く。
今から数十年前、1試合当時200万、負けの3千万円を取り戻そうと自宅を6千万の抵当に入れて、3千万円の「クラウン近鉄戦」の大勝負に勝った話などどんな、映画や芝居も及ばないリアルの凄味があった。
まだ、こんな奇跡の様な藝人がいたのかという喜び。
ポーカー賭博を神経衰弱とごまかした話や親友立川談志への思いなど尽きることがない。
「一夫多妻制」と「男湯と女湯の仕切りをとる」という公約をひっさげて参議院選挙に出馬、当然落選するが、その際手伝わされたのが若き日の笑福亭鶴瓶。
どこまでも落語的だ。
談春曰く「なんで志ん朝師匠が先に死んだんだ、変われるものならねえ」が可笑しい。
二席目は桂米朝直伝の「怪談市川堤」。
殺しが殺しを呼ぶ凄惨な噺を歯切れの良い口跡で語る。
救いのない噺のサゲはと思っていると可朝が突然立ち上がりギターを持って「出てきた男」を熱唱。
2時間半の祝いの会は幕となる。
久しぶりに骨の髄まで藝人魂に染まった凄まじい高座を目の当たりにした。

 


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