●2015/1/29.木「SOUL玉TOKYOライブ/シカラムータ結成20年」
岡町高弥
東京で雪が降ろうかという1月29日夜、俺は阿佐ヶ谷SOUL玉TOKYO(そうるだまとうきょう)なる小さなお店のカウンターにいた。
シカラムータ、ジンタらムータ、野戦の月楽団などではおなじみの大熊ワタル(クラリネット)、桜井芳樹(ギター)、関島岳郎(チューバ)、こぐれみわぞう(ヴォーカル、ちんどん)の4人だけのライブだ。
凄い顔ぶれ。こういうライブをさりげなくやるところに中央線の魅力がある。侮れない。
まず、ブレヒトソング「モリタート」に始まって篠田昌已のコンポステラ「月下の一群」、野戦の月の劇中を曲はじめ、 イディッシュソング(クレズマー)、ピアソラの傑作「リアルタンゴ」、「ワルシャワ労働歌」にビクトル・ハラの「平和に生きる権利」 や「ロコへのバラード」も入れて18曲、濃厚なライブだった。
中南米からウクライナ、欧州に歌と楽曲で連れて行く腕力に圧倒される。
この時代に「闘いの歌」、「革命の歌」、「抵抗の歌」を聞くと骨身にしみる。
シカラムータ結成20年、彼らの戦いは始まったばかりだ。
|