●2015-6-16.火北沢タウンホール「清瀬から出張公演/北沢つながり亭/マイク1本」
岡町高弥
「元気な永六輔の舞台が見たい」、その一心で、6月16日「北沢つながり亭マイク1本清瀬から出張編」(北沢タウンホール)へ駆けつける。
芸達者な松元ヒロ、山田雅人、林家彦いちと揃って、体調が良ければ永六輔ご出演。
その日にならなければわからないスリリングな舞台。
幕開けと同時に御年82歳の永六輔が3人を従えて登場。
ラジオの声とは別人で声量が大きくしっかりしている。
小沢昭一の思い出を25分きっちり語って大爆笑。
その姿を見られただけで今日のライブは大成功。
永六輔が見ているという緊張感がいいライブを作る。
山田雅人が「永六輔物語」のさわりを語って、若き日の永六輔と無名時代の渥美清の出会いを紹介する。
「広島平和通り物語」は今の時代に求められている絶妙な話だ。
林家彦いちは国士舘大学空手部出身という武闘家にしか語れない、「落語や文化に無縁な人々」との珍妙なやりとりを聴かせる。まさに、「彦いちワールド」。
トリの松元ヒロは縦横無尽に動き回って、危機感を込めて「憲法くん」を熱演する。
ライブならではの昂揚感が舞台に溢れる。
今しかない、今見なければならない、時宜を得た好ライブだった。
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