●2016/2/29.月赤坂BLITZ「原田芳雄
「19th×4Birthday Live風来去〜そろそろ芳雄の唄がきききたい〜」
岡町高弥
なんとも贅沢な一夜だった。
5年前71歳で惜しくも亡くなった原田芳雄の閏年誕生日にちなんだ4年に一度のライブだ。
舞台中央に長男、原田喧太と原田芳雄のバックバンドFlowerTopが現れる。
生前の原田芳雄の力強いライブ映像が生バンドとシンクロするかたちで進んでいく。
そして、豪華なゲストが原田芳雄の歌を語るように歌っていく。
瑛太、江口洋介、山崎ハコ、佐藤浩市、アナーキーの仲野茂と息つく暇もない。
山崎ハコの声は群を抜いていた。
コーラスに松尾貴史、金山一彦、勝村正信と芳雄信者が脇を固める。
途中、黒田征太郎の骨太なペイントパフォーマンスを交えて、さらに吉川晃司の「早春賦」熱唱、岸部一徳のベース演奏と飽きることがない。
盟友宇崎竜童が登場し、「生きてるうちが花なんだぜ」を全員で大合唱となる。
そのまま映画として撮ってもおかしくない絵になる面々が一同に揃うと壮観。
喧太の親父に捧げる思いのこもったライブで胸が熱くなる。
前回のライブを最後にこの世を去った桑名正博の映像も見せるあたりも心憎い。
さらにアンコールとして原田芳雄の傑作「愛の讃歌」の映像と共にミラーボールが回り、客席に紙吹雪が舞う原田芳雄的演出に思わず涙してしまった。
原田芳雄の温もりを感じた素敵な素敵なライブであった。
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