●2015/11/22.日しもきた空間リバティ「渦36/ゆる渦」
岡町高弥
「ゆる渦」とはなんというか不思議芸というか、ジャンルにくくることのできない独特のにおいをもったライブである。
この日も髭やあらゆるつけ毛から飴が出てくるラブリー恩田の大道芸のようなものから、キン・シオタニの実況イラスト芸、瀧川鯉八のシュール落語と続いたが、立川左談次がすべてを持っていった。
いきなり、「こんな訳のわからないライブに出させられ」と毒づき、「落語はやるなってね、全く」といいながら足の骨折の顛末を話し出す。
まあ、そのまんま落語「天災」のようになってしまうから面白い。
トリに上がった小林のり一はいつにもましてのり一芸を披露。
金髪落語にグレン・グールドのバッハの曲に合わせて「浪曲清水次郎長伝」を語るなどやりたい放題。
終わってからも左談次とのり一の丁々発止が楽しい。
恐るべし左談次パワー、すっかりゆるくないライブに変わっていた。
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