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「劇」小劇場 グリング「旧歌」
横浜にぎわい座「ケーシー高峰と笑いの仲間」
イエスタデーエキスプレス
 「コラアゲンはいごうまん」ウィークリーライブ
鈴本上席夜の部 「トリ三遊亭白鳥」千秋楽
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横浜にぎわい座「新作派による古典の会」
シアターアプル「空飛ぶ雲の上団五郎一座『キネマ作戦』」
「劇」小劇場「グリング」
鈴本演芸場上席(1-10日)夜席トリ出演三遊亭白鳥
鈴本演芸場上席夜の部 主任三遊亭白鳥
下北沢「劇」小劇場
シアターアプル「空飛ぶ雲の上団五郎一座『キネマ作戦』」
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「劇」小劇場 グリング「旧歌」【 じゃんけんみたい 】
花も実もあるパンク親父
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7/6 横浜にぎわい座「新作派による古典の会」
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1月5日についで(にぎわい座では)二度目、SWAのメンバーによる会です。
ただし白鳥さんは鈴本のトリに出ていらっしゃるので今回は欠席。
まず緞帳の前で四人それぞれの近況報告など。これだけで十分面白い。
誰がでしゃばるでもなく、誰が引っ込むでもなく、個々の話、四人の間のやりとりも芸になっていて、このままずっと聴いていたいと思うほど。
終演時間の相談で、昇太さんは「もちろん9時(にぎわい座の終演時間)には終わります!」と強調。
客席の「○○さんは11時までやった」の声に「あいつはバカだからそんなに遅くまでやるんだよ」と大胆発言。
喬太郎さん、すかさず「僕らは○○師匠のことバカなんていってませんからね」
さらに昇太さんが
「俺は甘いものは食べないんだ」
と言えば
「楽屋に差し入れでいただいたお菓子、こちらの三人はおいしくいただきました」
と左端に立っていた昇太さんとの間を広くあけ、違いをアピール。
細かい打ち合わせなどしなくとも、会話は弾み、いかようにもころがすことができるのは四人の実力があればこそ、そして仲のよいお友達同士であればこそでしょう。
出番は、山陽さんの妹弟子の神田京子さんに続き、彦いちさん、昇太さん、山陽さん、喬太郎さんの順でした。
神田京子さん「扇の的」
美人の形容にあれこれ並べた後、「そして神田京子のような」と付け加えてもいやみにならないかわいい美人さん。
話もしっかりしていて好感が持てます。
彦いちさん「青菜」
植木屋さんのおかみさん、暑いさなかに押入れに閉じ込められるだけでも気の毒なのに、彦いちさんの噺ではもっと大変な設定になってました。
そしてこの植木屋さんは腕っ節が強いらしく、建具屋さんを家に招いてご馳走?するのにも拳固をちらつかせて半ば脅し。
最近聴いた立川こしらさんの植木屋さんは泣き落としで迫る様子がおかしかったのですが、この手があったか、と新鮮な驚き。
いや、いや、感心してもやはりこれは肉体派彦いちさんしか使えませんね。
昇太さん「船徳」
どの登場人物も人が良よさそう。
道楽者の情けない若旦那もどこか憎めないのは昇太さんのお人柄ゆえでしょう。
山陽さん「芝居の喧嘩」
この話は1月5日に予定されていたものです。
ご本人曰く、
「ネタ帳を見たら途中で話を変えているんですね。理由は忘れましたが。それはお客さんにも話にも失礼ですよね。ですから今日改めてこの話をします」
約半年後に念願がかなったのは嬉しいのですが、時間がおしていたせいか前回同様とてつもなく早口でなさったので、ついていくのが大変でした。
なお山陽さんが話を変えられた理由とは、静まり返った客席に缶ビールをあける音が聞こえたから、というものでした。
山陽さんが気持ちよく話を始められ、お客さんもほぼ全員が話に聞き入り、舞台と客席が一体になりかけたそのときに、絶妙のバッドタイミングであのプシュッ!という音が響き渡ったのです。
すっかり気持ちをそがれた山陽さん、
「さあ、これからくつろごうとなさってますね」
と臍を曲げ、話を変えられたという次第。
いかに飲食可の会場であれ芸人さんが舞台にいらっしゃる間は音をさせないのが最低限のマナーでしょうに、配慮の足りない人をしばしば見かけます。
迷惑顔をした他の客の視線など意に介さずというつわものも多いので、芸人さんの側からのこんなお仕置きも時にはよいのではなかろうか、と気の弱い客(私)は思ったりしております。
喬太郎さん「牡丹灯篭・お札はがし」
喬太郎さんが舞台に登場された時点で既に9時。
当然、当初の目標はかなうはずもなく、それでもなるべく早めに終えようと思われたのか、枕なしでいきなり噺にはいられました。
これまでに二、三度伺った噺ですが、今回が一番短く刈り込まれていました。
そして隣家の夫婦の性格もただの金の亡者ではなく、ああせざるえなかったのだ、と納得できるように微妙に変えられていました。
怪談話なのにやはり笑いを入れてしまうのは喬太郎さんの性ですね。
(念仏を唱えるくだりで「山陽のぉー着物ぉーへんー」なんておっしゃってました。)
次回はぜひSWAのメンバー全員そろった「古典の会」が拝見したいものです。
 

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