6/5.6 「みうらじゅんin 東京ドーム」
郷土LOVEってやつ。20時間ドームにいた。
カドヤサチエ
生まれて初めての東京ドーム。
しかも2days。
ゲートをくぐればお土産である「なんぎ牛」のお面が手渡される。
そのお面を意気揚々と後ろ頭にかぶり、早速みつけた週刊SPA!のブースでゆるキャラ大図鑑とカエルのお面を買う。
朝10時の開場と共に押しかけたみうらじゅんファンと物産目的で集まった中高年とで延べ2万人の人が集まったと、後で聞いた。
ここでは若者の9割が「なんぎ牛」「カエル」「郷土LOVEちゃん」のお面を被っている。
なんて間抜けな光景だろうか。
テーマは「郷土愛」、メインは物産展とゆるキャラ。
各都道府県には物産ブースとスタンプ台が設けられ、物産を見ると同時にゆるキャラのスタンプラリーができる。
多分、みうら氏が全国の神社を巡る際に朱印帳を用いることから思いついた発想だろう。
しばらくは、物産を見て店の人と話したり、試食を楽しんでいたのだが、11時の開会式に向けて続々とゆるキャラが集まってくるステージに移動。
ゆるキャラの中でも一際異彩を放っていたのが岩手の「ラビイ」。
可愛いうさぎの顔の下にいきなり足が生えている。
勾玉をモチーフにした宮崎の「みるるん」、土木をテーマにした兵庫の「ドボッ君」は地球がヘルメットをかぶっている。
そして今回一番人気の石川県の「石川さん」は頭が「石」の形をしている。
いい大人がゆるキャラに抱きつき、握手をし、写真を撮る。
みな笑いながらも必死にゆるキャラを追う。
ゆるキャラがステージ上に大集合し、開会宣言した後は、秋田の生はげショー。
さっきまで和やかな雰囲気が4人の生はげの登場によって変わる。
手には出刃包丁を持ち「悪い子はいねえかー!!」。
その気迫に泣き出すチビッコもいた。
「今日は生はげと勝負していただきます」
なんのことかと思ったら、生はげとのジャンケン大会だった。
他にも生はげと記念写真サービスがあり、生はげのアピールぶりには男気を感じた。
生はげの次は、山岳戦隊
テングレンジャーショー。
体はゴレンジャーに酷似しているが、頭は天狗、という新しいタイプのヒーローだ。
赤、青、黄色のテングレンジャーが悪と戦うショーは、別れの挨拶「テン、グッバイ!」で幕を閉じた。
ショーも終わり、物産とスタンプラリーに熱中していると、ゆるキャラと野球対決の時間になる。
チビッコ対ゆるキャラの野球対決は、いわば始球式なのか。
それが終われば、本日2回目の生はげショーとテングレンジャーショー。
ショーとショーの合間には物産をチェックしなければいけないし、こっちも大忙しだ。
ドーム中を駆け回りすぎて疲れ果てた私は、横のベンチ席で小休憩。
左手には数々の物産品、右手にはインスタントカメラとスタンプ帳。
バッグを見ると先ほど沖縄のブースで買った生のパインナップルが入っていて「そりゃ重いわ」と途方に暮れる。
昼飯には、漫画「美味しんぼ」でも紹介された吉野鶏めし(大分)、デザートには紅芋クレープ(鹿児島)と丸福商店のカフェオレ(大阪)。
小腹がすいたらゴボウ天(福岡)。
買う物は買った。
食うものは食った。
もう思い残すことはない。
バックスクリーンには1時間ごとにみうら氏が映り、「4時になりました〜」と時報代わりに知らせてくれる。
4時の映像を撮ったところで27枚撮りのフィルムを2本使い切ってしまう。
10時に開場して、夜のみうらじゅんショーが終わるのが20時過ぎ。
1日10時間×2days の20時間、私はずっと東京ドームの中にいた。
ゆるキャラを抱きしめていたのは郷土愛ってやつだろう。
「ゆるキャランド」設立、それはみうらじゅんの夢であり、この2日間東京ドームを訪れた人々の夢であることを私は願ってやまないのだ。
top |