7/4 鈴本演芸場上席(1-10日)夜席トリ出演三遊亭白鳥
ひらりん
最近、白鳥さんの作品の面白さにはまってきています。
若手競演の落語会で、「隣の町は戦場だった」という噺を、
まずプログラムで題名をみてびっくりし、実際に聞いてまたびっくり。
「落語らしい」感じがなくて、物語も風景のスケールも大きくて。
元は作家を目指していたと読んで、ガテンしました。
細部まで緻密な話に、不思議な着想の物語。
そして、先日「火焔太鼓」白鳥版を聞いて、
名人の型を壊すぞ、という意気込みを勝手に感じ、鈴本に行きました。
柳家三太楼さん、マクラで
「寄席のお客さんは緊張感がないね、震えてるのは、楽屋の白鳥さんだけです、ネタ出ししなきゃよかったあ、って呻いてますよ」
と言いつつ、
「今日は、『江戸前カーナビ』です」
とネタを発表しちゃう。
奥へ向かって、
「おーい、言っちゃったよお」
と、暖かい脅し。
トリで出てきた白鳥さんの顔は、確かに緊張感いっぱい。
一生懸命ないい顔で、友人は、手を振りたくなっちゃったそうです。
先月の、SWA旗揚げ公演でネタ下ろししたばかりの作品が、あちこち変わっていまし
た。
マクラで話した細かいネタが全部落語の中で展開していって、
8千円で買える車とか、本当の幸せな家庭に出てくる、揚げたほうれん草のおひたしもよかったけど、
一番面白かったのは、半年経っても合宿免許がとれない白鳥さんでしょうか。
ただ、ちょっとお客さんが、やや少なめ。
常連さんらしき女性が、やっぱ日曜夜は人少ないね、
と話していたので、曜日のせいかもしれません。
私は、初めてみたときは、がさがさした感じの噺家さんだなあ、
くらいに思っていたので、ちょこっとしか白鳥さんを見たことがなくて。
今でもそう思っているあなた、足を運んでみてはいかがでしょう。
*7、9日はお休みのようです。
寄席は代演・休演が多いので、事前に確認をお薦めします。
上野・鈴本演芸場 http://www.rakugo.or.jp
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