1977年〜、
  タウン誌も編集してみた

1993年下町演劇祭で、
  お笑いライブをやってみた

昇太真打ち記念本
カレーライスの本
ラ・ママ5周年
マトモ芸・フシギ芸
お席亭さんシリーズ1
お席亭さんシリーズ2
お席亭さんシリーズ3
お席亭さんシリーズ4
近藤志げる新聞掲載記事
雑誌「アミューズ」掲載
オピニオンマガジン
「ばんぶう」
LB中州通信

 

 






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『カレーライスの本』1984年7月発行 双葉社 880円
人生の気つけ薬!!みんな大好き!! 全日本カレーライス同好会編
この本の内容に入る前に、2001年9月20日号「週刊文春」掲載
<カレーミュージアム名誉館長 私がたどりついた「究極のカレー」 小野員裕>
の記事を、ある日、友達がフアクスしてくれました。
傍線が引かれた箇所を読むと
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大学卒業後、就職した先はいかがわしい直販雑誌の営業マン。
過酷な労働の中で唯一の楽しみは昼飯ぐらい。
旨い物を食わなければ相手を説得する気力も湧かないし、ストレスも解消できなかった。
僕にとってその旨い物のほとんどがカレーライスだった。
 ある日、『カレーライスの本』(双葉社。絶版)という書籍に出会った。
巻頭のグラビアにはまだ出会ったことのないさまざまなカレーライスがずらりと紹介され、
特に目を引いたのが故阿佐田哲也氏の「インド風役満カレー」なる六ページにわたる自宅台所での作り方。
『麻雀放浪記』をこよなく愛していた僕は、食べずともグラビアの写真から匂ってくるジャガイモと鶏肉が
ゴロンと転がった無造作なカレーライスに、目が釘付けになった。
 また、この本に紹介されている店は百五店。
官公庁、大学、デパートの食堂のカレーライスまで紹介されているのには涙した。
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いやあ、笑いましたね。会心の笑み。ヘヘ。
カレーライス同好会とは、私とその仲間だったのです。
本を出すとき、真実味を出すために、会を拵えました
夏の日、汗拭き拭き、あっちへ行ったりこっちへ行ったり、時間かけてじっくり作った本でした。
こんなにじっくり作ってたら、採算あわないんだけど。
増刷しなかったので、もったいなかったですう。

※裏日誌その1
特に、色川さんちでの取材はスリルありました。
当時は野方のお宅でした。
私を含めた原稿取りが常時誰かしら寝泊まりしているお宅です。
カレー本のグラビア締め切りも迫っていました。
なんとか、レギュラー原稿の合間を縫ってカレーを作ってもらわなければ間に合わない。
ちょうど具合のいいことに、次の締め切りは双葉社「週刊大衆」の原稿でした。
ちょっ、ちょっとすいません、と臨時にカレーづくりに貴重な時間を割いていただき恐縮しながら撮影。
色川さんいわく
「よかったね、待ってる原稿が同じ双葉社で・・・」
原稿待ちの編集者にも気を使っての発言でした。
カレーづくりの途中で、持病のナルコレプシーが出て眠り込んだら大変・・・・
奥さんは脇から
「タケちゃん(色川さんの本名)。手、洗った?」
タマネギを刻むのもトントンお上手なのでびっくりしました。
ニンジンは丁寧に面取りまで。
バターたっぷり。
骨付き鶏肉には塩と小麦粉とカレー粉をまぶしながら、サービスに冗談もまぶします。
「手の垢も一緒にまぶすと味にコクが出ておいしいんだ」
今、振り返れば、天下の色川武大さんに大変なことをさせてしまった。
でも、そのおかげでカレーミュージアムができたと考えればいいか。
天国の色川先生、フフフと笑うだろうなあ、きっと。

※裏日誌その2
椎名誠さんにインタビュウをお願いした際、東ケト会キャンプの際に即興で唄う木村晋介の「カレー音頭」が面白いよ、
というサジェスチョンを受け、即体当たり。
新宿2丁目要町にあった、晋介氏行きつけの歌声喫茶「家路」にて、カレーライスと弁護士をセッティング。
カレーを前に、即歌い出したのは哀愁おびた「要町カレーはじかみ馬子唄」
そして一転、陽気な2曲目は「カレーはじかみ音頭」
この場だけでは、もったいないと、知り合いの作曲家にテープから譜面に起こしてもらって本に掲載しました。
(ようやるわ、私も)

◎カレーはじかみ馬子唄◎
シャン・・・・・ハイドー・・・・
芋は煮えたかよ〜 要町通りだよ〜
二階の酒場でよ〜 カレーを食べるよ〜
皿の中には、ハジカミにゆず大根だよ〜
カレーを食べればよ〜 チョイト
鼻の頭に汗が出る  ハイドー

◎要町カレーはじかみ音頭◎
一番
皿の上にはカレーとライス
ちょいとハジカミ、横に添え
色は黄金の、艶のよさ
カレーライス音頭でひと踊り
二番
皿の中には何もない
食べて食べられ ちょいと食べられ
お皿なにもなくて寂しそう
今日はカレーの要町
カレーライス音頭でひと踊り

※御覧の119頁下のエスビーカレーうどんCMは、若き日の家元、談志師匠です!
(エスビー社内で、大きい保存テープを回しながら、あまりに小さくて中身を確認できないままに、現像フイルムの数コマを指定して、紙焼き依頼。できあがった写真を見てびっくり!あれ?これ、ひょっとして談志師匠?という掘り出し物でありました)

※裏日誌その3
山口昌男さんからの自筆イラスト入り原稿は、スリナムから郵送されてきました。
日本と違う点に着目。
「だいたいにおいて、インドでも英国でもアメリカでもスリナムでも、初めからカレーがかかった皿が出てくるという構図はありません。
カレーライスは、日本だけのオリジナルスタイルです。これは、「オフクロの味」という、日本独特の食の神話的イメージのあらわれでしょう。
オフクロになったことのない人にはわからないかも知れないけど、独りで自分で勝手に食べるというのが諸外国のカレーの出し方だけど、『辛い』のに『甘え』のスタイルで提供されるのが日本のカレー、という華麗な情報でした」
というダジャレ付きイラスト付き文化人類学的考察の一文でありました。本221ページの総内容はと言うと・・・・・以下。

<カラーで楽しむカレーライスワールド>
■カレーライス店めぐり18 
モーテイ・マハール、中村屋、インディ、デリー、夢眠、サクソン、チェンマイ、インドネシアラヤ、パビヨン、サンバード、オリムピック、カレーの王様、中栄、福屋、○(七が三つ並ぶ漢字)川、ルオー、廣州小食、大戸屋
■我が家の自慢カレー 
●三遊亭楽太郎・大豆入り玄米カレーライス
●阿佐田哲也のかくし味いっぱいインド風役満カレー
■お持ち帰りカレー   家庭で食べられる本格的な味
■昭和の懐かしカレー
■市販カレーカタログ    即席カレールウ大集合、レトルトカレー大集合、ホテルメイドのカレー、スパイスで辛さ自在

<カレー通になる手引き書>
カレーライス物知り事典
■カレーライスと日本人 
  カレー粉の消費量はインドについで世界第2位
  ハイカラ洋食料理から一般大料理へ
  日本人全部が毎日1回食べて50日分
■スパイスを制すものが世界を制す≪スパイス戦争≫
  マルコ・ポーロ『東方見聞録』
  バスコ・ダ・ガマ こしょう海岸現地調査
  ポルトガルからスペインへ
■日本人とハジカミ・ニンニクの出会い
  奈良東大寺正倉院にコショウの実52粒
  日本でコショウの値段、現地価格の200倍
■カレーとご飯がドッキング ライスカレーは日本料理≪明治時代≫
  西洋料理指南』『西洋料理通』『日本料理大全』『食道楽』
  ライスカレーの名付親はクラーク博士?
  明治10年風月堂のライスカレー 18銭
■国産のカレー粉誕生  大正15年「日賀志屋」創業(後のエスビー社食品株式会社)
■カレーライスは男の料理 椎名誠(談) なんといてもカレーは大衆自炊料理のチャンピオン
■映画に見るカレーライス 大塚文夫  映画「カレーライス」「駅」「野獣刑事」より
■カレーの黄金分割  山本益博(談)カレーライス何でも大好き日本人
■スリナムの中華カレー 山口昌男(スリナム便り) 中南米スリナムの中華料理店でのカレーライス文化人類学的考察
■官公庁食堂のカレーライス品評16
大蔵省「サボテン」、文部省「グリーンハウス」、郵政省「大食堂」、外務省「グリーンハウス」、農林水産省「和幸」、厚生省「食堂洋食部」、防衛庁「共済組合直営」、気象庁「大野屋」、農林水産省「旭食堂」、通商産業省「全商工労働組合食堂部」、家庭裁判所「旭食堂」、合同庁舎二号館「職員食堂」、合同庁舎「長寿亭」、合同庁舎「旭食堂」、会計検査院「食堂」、特許庁「かいどう食堂」
■大学生食堂のカレーライスくらべ10
東京大学 慶応大学 早稲田大学 明治大学 日本大学 学習院大学 青山学院大学 上智大学 東京女子大学 清泉女子大学
■デパート食堂のカレーライス味自慢8
三越 松屋 西武 伊勢丹 大丸 そごう 高島屋4F・B2
■カレー音頭とカレー馬子唄の夕べ うたう弁護士木村晋介
■親子三代カレー南蛮の素・手づくり 杉本商店
■阿佐田哲也風手づくりスパイスカレー顛末記 「はてなの茶碗」ならぬ「はてなの骨付鶏肉」
■カレー専門店ガイド インドラ・八王子、天竺・下北沢、SACKYAMA・銀座、モティ・赤坂、チョーリャ・ムスリム・東北沢
華麗屋・銀座、ストライク・新宿、だんらん・西荻、ボンベイ・新宿、変竹林・富ケ谷、印度屋・吉祥寺ジャワ・門前仲町、ニヤンキーズ・高円寺、マハラオ・有楽町、タゴール・自由が丘、サムラート・渋谷、ナイル・池袋、アージ・吉祥寺、ラージャ・六本木、共栄堂・神保町、アジャンタ・九段下、ムルギー・渋谷、タージ・赤坂、いんでいら・渋谷、アショカ・銀座、ベンガル・渋谷
■キミもボクもネコも、みんな好きだねカレーライス 遠藤賢司(談)ワルツというカレー店のお店のピラミッドカレーのこと
■カレーの辛さは臭い消し 下谷二助  インド人にボンカレーを贈呈
■カレーライスとの遭遇12 文学、エッセイに登場するカレーライス
  徳富蘆花「日本から日本へ」 織田作之助「夫婦善哉」 獅子文六「食味歳時記」 正岡子規「仰臥漫録」
  古川緑波「ロッパ食談」 夏目漱石「三四郎」 阿川弘之「カレーライスの唄」 和田誠「わたくし大画報」
  大隅秀夫「首相官邸八十円カレーライスがとりもった池田首相と大宅壮一の会見」
■レストラン・洋食屋のカレーガイド12
  津つ井・赤坂、プティフュア・ラ・カンパーニュ・半蔵門、TATEYAMA・銀座、キャセロール・新宿、リスボン・浅草、中条・渋谷、三河屋・青山、からす亭・赤坂、二葉亭・渋谷、松本楼・日比谷、モルチェ・広尾、キラク・人形町
■福神漬けにラブコール 漬物研究所所長・小川敏男博士に聞く
■絶対にうまい春風亭柳朝師匠のカレー 春風亭小朝(談)
■カレー用スパイス小辞典 ちょっと面白いスパイスの話
  ターメリック パプリカ チリペッパー ジンジャー ガーリック マスタード コリアンダー カルダモン クミン フェンネル クローブ シナモン ローレル フェネグリーク オールスパイス タイム
■うまかカレーに魅せられた12例
  敬学堂主人の場合、仮名垣魯文の場合、風月堂主人米津さんの場合、石井治兵衛の場合、シャーロック・ホームズの場合、お登和さんの場合、陸軍の場合、ジョージ君の場合、檀一雄氏の場合、友竹正則氏の場合、石毛直道氏のインド商人の家庭での場合、海軍の場合
■喫茶店・中華料理店・焼鳥屋・カフェバー他のカレー
  ハイチ・新宿、温州軒・四谷、くわにちか・渋谷、鳥繁・銀座、信・四谷、香妃園・六本木、ワールド・麹町、石・赤坂
■変わりカレー料理法あれこれ
  おふくろカレー、めかじきのステーキ・ヨーグルト添え、変わりカレーコロッケ、カレー焼酎鶏、ディナー風カレーライス、サーディボールカレーシチュー、カレースパゲッテイ、マフィンのカレーソースかけ、ライスサラダ、マカロニシチュー、カレーミートサンド、ガーリックトーストのカレーソースかけ、パンのカレーがゆ、アジの干物カレー、カレーおにぎり、豆腐のカレー、豚のカレー照り焼き、カレー入りギョーザの包み揚げ
■図表に見るカレーライス、年度別レトルトカレー生産量、即席カレーの生産実績、カレー100g単価の移り変わり
■全国タウン誌おすすめカレー店ガイド7
  山小屋「ながのJOHO」、サンライン「名古屋プレイガイドジャーナル」、タージ・マハール「さっぽろタウン情報」、ボンベイ「浜松百撰」、レンガ亭・青森「北の街」、コックドール・福岡「月刊シティパーク」、モリタ・函館「街」
■かれい・あ・ら・か・る・と
  ●懐かし、農協カレー マルチ漫画家・高信太郎
  ●おぼえてますか?弘田三枝子の「ハウス印度カレー」
  ●カレーライスの値段うつりかわり
  ●地方別カレーライス一皿の値段
  ●カレーライスは男のロマン、劇画「包丁人味平」
  ●カレー豆雑学 カレー、ナン、タンドール、チャツネ、ガラム・   マサラ、ベジタリアン
  ●カレーの包装・過去から未来へ
  ●エピソード三人三様 ソムリエ・田崎真也、画家・中西夏之、音楽家・仙波清彦
  ●「なた豆」ってなあに?
  ●付け合わせいろいろ
  ●手前カレーのつくり方(スパイスセットを使って)
  ●カレーライス2万食!!石原裕次郎軍団
  ●カレーパンがんばれ!
  ●冷凍ドライカレーに挑戦!
  ●ハードボイルドカレーの道行き 北方謙三「檻」
  ●学校給食「カレーの日」事件
■写真で見るカレーCM特集  


    


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