06/6/24 高崎市文化会館「葡萄屋寄席」
にしき
出演は、談志 志の輔 桃太郎。
「これは行かなくちゃ」と思っていましたが、仕事の予定がつかずに、前売り券は買っていませんでした。
でも当日、なんとか仕事のめどがついて、開演30分後くらいに会場に着きました。
受付で「当日でも入れますか?」と聞いたら
「はい。でもコレなんですけどよろしいですか?」
と指差された張り紙には、談志師匠は体調不良ため、本日休演の旨が。え〜!
一瞬「どうしよう」という言葉も頭をよぎりましたが、すぐに入りました。
代わりに志の輔師匠が2席やることになったとのこと。入ると「親の顔」の途中でした。
次は桃太郎師匠。
いつものペースで「結婚相談所」。
お客さんが、だんだん、だんだん巻き込まれていきます。
桃太郎パワー、強し。
仲入り後、本当は談志師匠の古希のお祝いとしてのサプライズゲストのはずだった、「花岡詠二とデキシーの仲間たち」の皆さん。
前宣伝でも伏せられていました。
談志師匠がいるところで客席の後ろから登場のはずだったとのことでしたが、「こういう状況になってしまったので」と、高座の前にスタンバイ。
花岡さんのクラリネットと、チューバ、ドラム、バンジョーの4人編成。
「これで満足」から始まって、すばらしい生演奏。いやあ、かっこよかったです。
そしてトリ、志の輔師匠。
「談志師匠が来ていたら、何をやるだろう。きっと小噺から入るに違いない。・・・・でもレベルは違いますよ。・・・『姉さん粋だね』『あたしゃ帰りだよ』・・・・レベルは違いますよ」と少しずつレベルを上げて(談志師匠に近づけて)いくさまにワクワクしました。
演目は「井戸の茶碗」。
「親の顔」は新作なのに古典のよう。
反対に古典の「井戸の茶碗」は新作のよう。
両側から進んできて「志の輔らくご」として合体。
始めから志の輔師匠らしい作品と思っても、年を経るとその噺がさらにどんどん「志の輔師匠そのもの」になっていくのだと、改めて思いました。
常に進化し続けるのですね。
談志師匠の高座が見られなかったのは残念でしたが、こういう状況に遭遇したのもまたよい経験。
談志師匠の高座はまた別の機会を楽しみにしたいと思います。
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