●2010/10/5.金 練馬文化センター小ホール「落語教育委員会」
まかしょ
開演19時。
出演は柳家喜多八、三遊亭歌武蔵、柳家喬太郎。
オープニングはお馴染みのコント。
緞帳が上がると高座には喜多八師。
口にはガムテープ、身体はロープで縛られている。
そこへ喬太郎が登場。
キャップ、マスク、サングラスのいかにも怪しい風体。
そして、携帯電話をかける。
取った相手が歌武蔵師。
「ハイ、夢空間です…」
「喜多八を預かっている、1000万円用意しろ!」
それを無視してガチャーンと電話を切る歌師。
最後はいつものオチ。
開口一番は小んぶさんの「家見舞い」。
19時26分、歌武蔵師登場。
刑務所、少年院慰問のマクラが抜群に可笑しい。
「鹿政談」。
前にも聴いたが、安定感がある。自身に満ちた高座。安心したままサゲへ導いてくれた。
仲入り。
喜多八殿下。
今回のコントは喬太郎師の台本… 落語は長いことやったって上手くならない… 地金が大事…「お客さんも上手い下手じゃなくて、好きか嫌いかでしょう…」 そんなマクラから「片棒」。 テンポとリズムが実に心地良い。
20時45分、トリの喬太郎師登場。
仲間、自身が出演するテレビ、ラジオをマクラに振る。
自分は師のマクラから演目を推理するのが楽しみの一つ。
今回は会の流れから絶対に新作だと思った。
今日は「マニアックな噺をやります…」 師もそう言う。
季節的には少し早いが「カマ手本忠臣蔵」かな… しかし、違った。
始まりは、「子ほめ」を失敗した二ツ目… おや?この噺は何だろう? 新作には間違いないが聴いたことがない。
なーんと噂に聴いてはいたが、初めて聴く「笑い屋キャリー」。
雲助、円丈、さん喬の物真似入り… 二楽、紫文、ロケット団、白鳥… などの名前が続々出る、
演芸好きにはたまらないネタ。
歌師の「鹿政談」、殿下の「片棒」。
古典2席の後は、弾けた新作で喜んで帰ってもらおう! そう考えたのだろうか?
会全体を考える、喬太郎師の見事な構成力に感服した。
top |