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6/7,8 しもきた空間リバティ「絹5」
shou_chong
7日、8日と2日間拝見しました。
おそらくお察しのとおり、ゲストのお二方が目当てでした。
とはいえ、Aさん目当てで出かけ一緒に出ていたBさんのファンになる、
ということを繰り返している気の多い人間ですので、
若手のみなさんのコントも(それなりに)楽しみでした。
■ENBUゼミ選抜
微笑までいくのですが爆笑まではいかなかった。
英語教師=かっこいい、という設定なら、台詞の英語くらいはきざなくらいよい発音でないとリアリティがなくなってしまう。
これはほんの一例ですが、
もっと観客をだましてくれたら最後の落ちが生きるのになあ、と、もったいない気がしました。
■東京ダイナマイト
ありえない状況で予測不能の言動をする兄に冷静につっこむ弟。
その繰り返しなんだけど、しつこくならないところがセンスいいですね。
ただ、顔の怪我は額から血を流しているくらいでいいのでは?
観客が顔ばかり気になって会話に集中できなくなると損だと思うので。
なんてことを思ったのも、5日に古今亭菊朗さんの「首提灯」という噺を聴いたばかりだからでしょうか。
洗練された表現というものについて考えさせられました。
■THE GEESE&第三期コントアンサンブル
ENBUゼミもそうですが、こちらも今回だけの顔合わせのようですね。
だから、演技に少々ぎごちなさが残るのはいたしかたないのでしょう。
ネタはとても面白かった。
だから、もっと練習する時間があればもっと面白くなったはず。
■ペテカン
場慣れしている。演技がこなれている。ステージ上の動きがきれい。
登場人物一人一人にリアリティがある。
だから、観客のだれもが予測できる勘違いも大目に見られてしまう。
もちろんほんとはもっと変わった展開にしてくれたほうが楽しめるんだけど。
■松尾貴史さん
面白いニュースネタ、天気予報ネタは大好きです。
その昔、タモリさんの「オールナイトニッポン」に「NHKのツギハギニュース」というコーナーがありましたっけ。
リスナーがステキに編集したNHKニュースを流すのです。
「今日午前十時半頃ノノこれ以上の詳しいことはまだわかっておりません」なんて。
もちろん厳密には著作権かなにかに触れるので、NHKにバレタ時点で消滅しちゃいましたけど。
あと九十九一さんが「お笑いスター誕生」でなさっていた「天気予想」も思い出しました。
断定的な天気予報って、土曜ワイドで永さんに毎週からかわれている気象予報士の人、一度やってみたいんじゃないかなあ。
■本間しげるさん
自分は自由な精神の持ち主、と自信満々の女性。
娘の結婚相手になるであろう男性からケーキを受け取り、
「後で食べましょうね。食べたい人だけ」(正確な台詞は覚えてません)
と言うのがいいですねえ。
きっとこの男性は純朴なだけがとりえみたいな人で、
小さなケーキを何種類か取り揃え、なんて気はきかず、
ホールケーキを1個どーんと持ってきたのでしょうね。
それを食べたい人が食べたい分だけ切って食べるのでしょう。
「お嬢さんをください」という言葉に「うちの娘は物?」と機嫌をそこねたくせに、
自分も「そんな人に娘はあげられない」と言ってしまう。
軽井沢で無農薬野菜の運動をしていたくせに、
タバコは吸っている。
矛盾だらけ。
もっとも大概の人が矛盾だらけなんだけど、
たいていはそのだらしなさにどこかで気がついている。
でも、この女性は自分が正しいと信じこんでいる。
矛盾なんてあるわけないと思っている。
実際にこんな人が身近にいたらすごく不愉快でしょうね。
でも、本間さんが演じると不快感はなく、
笑いだけが残る。
さすがです!
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