5/22 有楽町よみうりホール
「ニッポン放送 高田文夫のラジオビバリー昼ズ15周年
ビッグコンサート」
〜文夫クン祭り「ひとえに私のおかげです」スペシャル〜
高野ガラス店主人45歳
盛り沢山な文夫クン祭り。
僕の後ろには熱狂的なビバリスト君がいて、
最初から最後まで大声で突っ込みっぱなしでした。
スライドの文字も全部音読するし、歌は一緒に歌うし、強烈なファンでした。
で、幕間にはあちこちで、ビバリーに関する蘊蓄が語られていたり、
ゲットしたノベルティーグッズ自慢があったり、
さすがはコアなリスナーをしこたま育てる高田先生だと感心しました。
思い出してみると、2部はメンバーの歌やら踊りやら、
3部は清水みちこ&大西ゆかりのミニライブ。
音楽三昧なステージでした。
結局、笑いも語りもリズムなんですね。
「間」の置き所も、リズムが整っていて成立すると思う。
または、そのリズムをちょこっといじって、
故意にはずして意表を突くとか。
時々天然に凄いリズムを持っている人がいて、
僕等をもう一段違う世界に連れて行ってくれたり。
それが揃っていなくちゃ面白くないこともあれば、
一見バラバラなのに、
トータルとしてアンサンブルが出来ていることもあります。
高田先生は、やっぱり凄いリズムを持っている人なんです。
マシンガンのように喋り倒したかと思うと、
相手にすっと主導権を渡し、
ちょっとした隙間が空くと、
絶妙の一言を投げかける。
そのリズム感に身を委ねていれば良いんですね。
1部のやりとりは、その典型みたいなものでした。
その感覚は落語的だと思うんですが、
敢えて落語には触れない3時間。
ビバリストの痒いところをかきつつ、
リズム感てものを考えさせるステージでした。
あの建物は、「村野藤吾」という建築家が設計したんです。
正面から見た姿、一階のエスカレーター位置のずれ具合、
階段と手すりのフォルム・・・独特のスタイルです。
僕は村野の存在を知ってから、ゆっくりホールが見たかった。
それがやっと叶いました。
ロビーの天井の形、2階へあがる階段の曲線、
いみじくも清水みちこが「高級な銭湯みたい」と評した、
ホール内のタイル貼りの両壁と、不思議な2階構造。
何か有機的な雰囲気もあり、
機能一点張りの最近のホールとは違った、
暖かさを感じる入れ物でした。
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