●2012/12/25.日しもきた空間リバティ「渦30/ほぼ女渦」
隅ソニアン(フリーペーパー「隅の演芸〜歓喜の歌」より)
新年にふさわしく、おめでたいタイトル。
実は第九の話題。
「渦30」へ行った仲間で盛り上がったけど、言葉で説明できない、と皆が悩んだ舞台を取り上げてみます。
下北沢での「渦30」の最終日「ほぼ女渦」に出演したミュージシャンの柴草玲さん。
修道女の衣装で登場しての最後の曲、「一人の第九」。
小さいアコーディオンを抱え、「フロイデシェーネル・・♪」とドイツ語で数フレーズ歌ったところで、
いきなりマイクを手に持ち、
「ヨー!」とラップ風に語り始めた。
ちなみに、玲様は類まれなる美声の持ち主で、小柄で楚々とした美女である。
しかし、その才能に運動能力は含まれていないようで、動きは不審でぎこちない。
ラップは続く。
「第九とぐぐると、自称・カリスマ大工のブログがヒット。
ヨー!
カリスマ大工、ジショー(自称)が家に帰って最初にやることは、ジガノカイホー(自我の開放)。
カイホー、ハイホー」
すっかりカリスマ大工(自称)の話に聞き入っていると、
急に「自我!」とレスポンスを求められ、慌てて応える観客。
ジガ!ジガ、ジガ!ジガジガジガ・・。
おわかりだろうか。第九のオーケストラのクライマックスに参加していたのだった。
脳内に、ジガの開放、ハイホー、カリスマ大工・ジショー、が渦巻き、笑っているのか
笑われているのか分からなくなってくる。「一万人の第九」より強烈な印象。
この日は、玲様に負けず劣らず濃い女たちが自我を解放して、めくるめく世界が展開したのだった。
アーメン。
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