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05/11/19 三鷹文鳥舎「粋曲ライヴ 紫文のみたかdeきいたか
vol.8」
seychan
春まだ遠き、寒風受けて天下晴れての三鷹の街に繰り出した。
☆痩身の わが身揺るがす 木枯らしよ
☆たかねやで タイヤキを たいりょうにかう
つまのようぼう ことわれぬわれ
文鳥舎さんにやっと辿り着く。恐怖のみたか階段をオソルオソル降りる。いやっ十三階段かな。(身障者?候補・足元不自由な小生は手擦りが無いと怖いのだ)
−開幕ー
いよいよ小寿々さん登場。(相も変わらぬ美しさにウットリしたか?!)
お得意なのか♪梅は咲いたかで始まる。
(ヨォ越後屋と心のうちで声を掛かる)
芸歴八年とは思えぬ見事な唄であると大褒めすることにする。
願わくば〆に「東雲節」を唄って頂ければあり難し、アンコは「さのさ」で、結構です(さのさッテなんなの?)小唄・端唄・常磐津・浄瑠璃・大津絵等区別が出来ぬ大馬鹿者の希望です。無視なさってください。
扨、お目当ての紫文師が小春姐さん?従えてと言うよりは背中を押されて登場す。小春姐さん?の三味の音に聞き惚れて、師匠の唄を聞きそびれた。ザンネ〜ン!無念の気持ちです。師匠御免なさい、(<勉強して出直します>、何処かで聞いた科白ですが、真似した訳では御座いまさん)
質問。小寿々さん再び登場、小鼓・太鼓は解りはしたがつり竿もどきでボンゴ?を叩くあの邦楽器なんでしょう。
師匠お得意、浄瑠璃?かなんやら解らぬものが始まった。
スイゲツ・すいげつ物語、何のことかさっぱり解りませんが、花井のお梅の名を聞いて「酔月物語」と気が付いた。
お梅と箱屋峯吉の描いた事をものの見事に展開した語り口に感度す。
(父の蔵書の<明治毒婦伝>を餓鬼の頃、目を盗んで読んだとき目から火が出るほど叱られた。ただ反省の色はなし、ただってルビが振ってあるんだもん)
*後に聞いた話では「お梅一座」を組みまして歌舞伎崩れの役者を供にドサ回りをしたそうです。亡父が晩年の舞台を観たようです。多少老けてはいましたが瓜実顔のいい女で在ったとの事でした。
扨、その次は「赤穂義士銘々傳」(仮名手本忠臣蔵の仮名が<いろは>四十八字がその由来とはまったく知りも知ませんでした。師匠に感謝いたします)
赤垣(埴)源蔵、徳利の別れ (兄が居留守を承知の上で、羽織を前に!)東下りの神崎与五郎、夜鳴き蕎麦やに身をやつす杉野十平次、いろいろ浪士がおりました。思い出したら切リがない紫文師匠が語るには、扨、本番のお出ましだ。
宝井其角・大高源吾の連歌「歳の瀬や 水の流れと 人の身は 明日待たるる 其の宝船」と詠んだ心意気・義理と人情・思いやりがありました。(赤穂義士本傅・外伝を読んだ昔が懐かしい)
平成の御世には無いですなぁ。
お決まりの鬼平・両国橋の下りで終わった様な気がする、が感違いやもしれやも知れずやいや・ヤイヤのご盛会で在った事は間違いなし。
−懇親会−
ファンの多さに驚いた。そしてお互いのニック・ネームで呼び合う事に吃驚す。
☆師匠に御礼申し上げます。
うきなをば ながしてくれて ありがたし
ただじじいには いやみにぞきく
☆永さん→土曜ワイド→木村万里さん→紫文師と連なるのであります。
来る歳、如月の11日のお楽しみ。
文鳥舎さんありがとう、ファンのみなさんありがとう、小春?姐さんありがとう、おまけに小寿々さんにもありがとう。みんなみんなにありがとう。
文鳥舎さん、フリーペーパーの「早稲田文学」ありました。
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