【冷風扇】
7月4日、冷風扇を出す。近頃は、イオンが出る機種が新発売になって気にかかる。今の冷風扇に、そのイオンが出る器具をオプションとしてつけられないものでしょうか?東芝さん。起きると、脇の方からタンクに水を注ぐのだけど、漏れない要領を発見するまでは大変でしたが、もう90%大丈夫。上手になりました。広告で、コーヒーカップにコーヒーを注ぐように口が細くなったヤカン状のもので水を注いでいる写真を見たことがありますが、あんなものではとても満杯にはなりません。注ぎ口も何もない洗面器から注ぐそのむずかしさ。これ、勢いです。独楽まわしと同じ。これしきできねば、と一昨年から練習のかいあって、もう、上手。ザアーつと1杯半で満杯に。これで1日が始まります。
ベランダに去年の簾を6枚吊るす。よしずが最適なんだけど、ベランダの奥行きがあと10センチ足りない。天津すだれ、安くなりました。濡れたタオルを冷蔵庫に入れる、風呂場に水を張る。超暑くなったら水風呂にかなうものはない。自律神経にもいいようですし。
【パンタロン同盟スペシャル】
7月7日 原宿ラフォーレミュージアムへ、パンタロン同盟を見に。あら、なつかしや。もう、20年くらい前?ここで、民謡歌手伊藤多喜雄の自主公演を行ったのだった。舞台からこちらでつくらねばならなくて、手打ちでやってものすごい赤字が出たんだったっけ。でも、いい会だった。従来の民謡をなんとか現代に蘇らせるための試みだった。客席後方から、ハンドマイクを持って素歌いで多喜雄さんが出てきたときには、うっすら涙が出たものだった。清水ミチコが素人っぽく打ち上げに参加していたのを思い出す。「すごーい!」とか言って。私、あのとき、新宿へ流れて、ずいぶん、吐いたんだった。誰かさんの洋服を汚してしまって。いけなかったなあ。吐くにもわけがあって、それは…・。
あ、そんなことじゃない。パンタロン同盟。入場時間まで時間あったので、急いで喫茶店でチーズトースト。戻ると、「花王名人劇場」パンフ編集の仕事に携わっていた頃、日夜一緒に闘った同志とも言うべき畑岡嬢。と言ってもむろんもう嬢ではない。こちらも右に同じ。石井光三社長と、こりゃ懐かしの3人組み揃い踏み。しかも、石井さんの娘も大きくなって。でも、畑岡さんの息子より、私んちの猫の方が年上である。ヘンな感じ。
客席はすでにスペシャルな空気が漂っている。それもそのはず、チケットが取れた!ことに対する昂揚感がお客の顔に読み取れる。
客席から清水宏登場。「パンタロン!パンタロン!」とパンタロンコールの音頭をとり客一同手拍子。そこへ、ラサール監視員が「ちょっとちょっと」。ここは新橋演舞場か。こんなことやらせたらほんと上手、お二人とも。映像、夏がくれば重いダス。
いろんなコント。野球をしようとするが道具がすべて足りない。なら、と、バットや1塁やミットやらを、手元にあるとんでもない物で代用。ゴルフ道具やカツラやバイクとかね。そして、昇太が、脱サラした易者になって受験生を占う。でも、発表は明日だった、でチャンチャン。替え歌映像では、♪すごい男がいたもんだ。ロシアに家を建てたなら自分の名前がついていた〜。そして刑事ものコント。現場検証、とか言っちゃって、花瓶にスリッパが飾ってあったり、ナンセンス笑い。シャックリが止まらなくなる刑事、ジャッケルが止まらなくなる刑事、どうすれば止められるの?「ほのめかしてもらえません?」この本のテイスト好きだったなあ。映像と文字では、時事ネタ。仁成、カホもミホも抱く、なんだか無性に腹が立つ〜。そしてコント。本当にあった怖い話。清水がラサール石井のしゃべりに合わせてアドリブ動き。汗の清水。
モデルルームに来たラブラブカップル、女小宮の妙な歌が耳について離れなくなる。昔の「ササニシキ」の歌を思い出す。ササニーシキニーシキニーシキ。映像、途中下車の旅では、滝口順平さんの本物がナレーション。コント赤信号が育った、道頓堀劇場楽屋へ小宮潜入。そして、王道、取り調べ室コント。石井と小宮がいて渡辺登場、レイバンのサングラースというべきところ、今回はなし。福助の足袋、も今回はなーし。合間に「洗剤買ってー」と叫ぶ小宮おかしい。領事館もの時事ネタコントもあったりして、プロレスに家族喧嘩ナレーションを入れたり、昇太がかわいい女性役で登場して踊りまくる「八月の濡れた砂」コントや、ボケ老人大喜利やら。
ラストはもちろん、明石家さんま隊長と兵隊コント。テレビで声を嗄らしたさんま、ギャラに不平を言いながらも舞台頑張る。いじられる昇太、清水、間を空けずに合いの手を入れる渡辺、全体の責任者として気を使うラサール。有名人が、ライブに出るときって、だいたい、俺は大物だ、ということを強調して笑いをとることが多いけれど、みんな知ってるんだから、そういうのは言わなくてもいいのに、なんて思う。
ただ、さんま登場で縦社会のメチャクチャ、厳しさが伝わってくる。
芸能界って大変なのね、と思う。
生さんまを見て笑わせてもらって大喜びのお客サン。ま、ギャラ交渉からしてたら成立しないライブですわねえ。こういうのは、東京にいるからこそ見られる生ライブ。
ライブとテレビの相互乗り入れはもっとあっていいのになあ。
気軽に、有名人がふらりとしゃべりにくるクラブとかパブとか、しゃべりの道場が。
【なくなり始まるグローブ座】
7月9日「北陽大團円」グローブ座は凄かったですねえ。
ロビーにグローブ座のお姉さんたち待機。6月になくなるので、6・16に新宿ヒルトンホテルにてお別れパーテイー「火の子の宇宙・ワープの集い」をしたばかりの新宿西口の飲み屋「火の子」でカウンターで働いていた衆子さんもそのお姉さんの一人。私はうんと先輩。私は2年間、週に2回働いていました。そこで、見ず知らずの人とでもお話する訓練をしました。彼女には、シテイボーイズ公演のチケットを譲ってもらったことがあったっけか。彼女にとっては、お店もなくなりグローブ座もなくなり。なくなる7月。そう言えば、TBS林美雄さんが亡くなった記事、今日、発見。肝臓が悪かったようで。だって、缶入りピースにウイスキーもしくはバーボンのロックだったもんなあ。なにかの映画祭パーテイーのあとだったらしい林さんとゴールデン街の飲み屋で会ったら、「会社やめてやる」と叫んでいたっけ。ほんとに辞める気はないなとみてとった私、カウンターの隅にあったピンク公衆電話に10円玉入れて「ほら、だったら今すぐ電話したほうがいいよお」とこちらも酔っ払ってすすめたもんだった。もちろん、電話するわけないんだけどさ。故prd.「薄着知らずの女」を梅丘BOXまで見に来ていただいたこともあったのでした。(次回は、薄着〜は10月三鷹にて。大故林スケジュールのとこご覧下さい)
そうそう、グローブ座。去年の12月以来という北陽独演会。客席盛り上がる中、舞台中央に当たった照明の真中、セリから上がる北陽の頭。ずんずんあがる。脚立にのった桃太郎。脚立を支えるのは、ふんどし姿もさまになるポカスカジャン3人。
ウオーッとどよめく歓声。まるで武道館みたいでした。
もはや演芸じゃなかったね、あれは。
紋之助とニ楽がいろもの代表兼友人代表で、そろって北陽綱渡り独楽と北陽紙切りを行い、昇太が北陽ネタを披露し、志の輔が北陽先生に一部稽古をつけてもらった新作落語「しかばねの行方」をパパンパンパンとやり、中入り後、口上。
司会者らしくない昇太が仕切る。次回の富山県知事立川志の輔(もちろん冗談ですよ)、同じ富山出身で北陽の弟子志願の柴田理恵、ワハハの総責任者・喰始、きたろう、高田文夫、そしてきれいにかっこよく全体をまとめきってさすがの貫禄を見せた、デキシーランドジャズチーム「おいらんず」コルネット担当、落語芸術協会副会長・三遊亭小遊三(←7月18日に渋谷クロスタワーホールにて独演会。ネタは、「文違い」と「天災」。クロスタワーホールは元東邦生命ホールのこと。7時開演。
前売り2500円。予約は、03−3801−6799大有企画。
シュっとした落語が聞けますよ)
すごかったのは、最後に北陽が登場したとき。鳴り止まない拍手に陶然としたか、またその味を今一度味わいたかったか、一度ソデに引っ込んで再度表れた最後の北陽。
上手後ろ隅の毛氈のめくれを直すのが目的だったとしたら、その冷静さは凄い!
だって、「情熱大陸」にめくれた毛氈が出たらまずいもんねえ。8月放送らしい。
さあ、タダの原稿をここまで書いてきて、私はこれからNHK「ステラ」インタビュー春風亭小朝さんのテープおこしとまとめに入ります。実にやわらかい物腰でした、小朝さん。金曜日は宮部みゆき原作「茂七の事件簿」の軽い語りをお聞き逃がしなく。
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