木村万里 Wrote



 ■2004/3月上旬 
 ■2004/1月下旬 
 ■2004/1月上旬 
 ■2003/12月下旬
 ■2003/10月中旬
 ■2003/10月上旬2
 ■2003/10月上旬
 ■2003/9月下旬
 ■2003/8月下旬3
 ■2003/8月下旬2
 ■2003/8月下旬
 ■2003/8月上旬〜
       下旬
 ■2003/7月上旬
 ■2003/6月下旬2
 ■2003/1月下旬
 ■2003/1月上旬2の1
 ■2003/1月上旬
 ■2002/12月下旬
 ■2002/10月中旬〜
     12月上旬
 ■2002/10月中旬
 ■2002/10月上旬
 ■2002/9月下旬
 ■2002/9月中旬
 ■2002/7月下旬
 ■2002/7月下旬
 ■2002/7月中旬
 ■2002/7月上旬
 ■2002/6月下旬
 

 


ここんとこ
駆け足でざっと振り返る師走です。

▲10月中旬
「山崎陽子の世界」
紀尾井ホールにて。ひたすら美しい世界を描いている山崎陽子さん。
ピアノ演奏1人と朗読1人の、朗読ミュージカル。
大柄な宝塚出身らしい華やかさがただようやさしい人です。
世の中をひねくれて見てばかりの俗世間から離れてこういう世界もいいなと思います。
甘いと言われるのは承知の上で、こういうのもありよ、こういう笑いもありよ、と思います。
変わった形式で、最初はとまどったけれど、そう、いいのよ、こういう形も、と思いました。
上品なお菓子、上品な笑い。下品が本音という考え方は偏っている。本音と言えば、醜悪なものを指すのが当たり前だという常識がまかりとおっているけれど、美しすぎる本音だってある。
やさしさ、美しさを馬鹿にするのがはやりすぎるのはよくないですね。
人間の汚い部分を描くのが「ほんとう」とばかりは言えません。

▲10月下旬
「いっこく堂」
池袋芸術劇場
小ホールではありませんでした。演芸では小ホールでしかやらないので、足が素直に小ホールのある地下へ向かってしまいます。子供と大人を同時に喜ばせるのは並大抵ではなかろうと思いました。
次々にアイデアを出して、腹話術の世界を1人でしょって、1人で道を切り開いていかねばならない。競争相手が出てくればいいいのにね。
照明を使ったアイデアはみなをあっと驚かせる
芸としては未熟な感じはするけれど、大舞台を続けていこうとすれば、おおざっぱじゃないと続かないだろうなと納得する。
もっていきかたは、それぞれの事情によって違ってくるよね。
アヒルと腹話術をやっているアメリカの名人芸をビデオで見たけど、あれの凄さはなんと言ったらいいか。要するに、芸になっている。きわどい間が瞬時に作られていく。ぞっとするほどの至芸。でもあれは、ずっと続けていくには、難しい方向だろうなあ。
いっこく堂にお客さん大喜び。これでいいのだ、と思う。
「絹1」
シアターDとの合同ライブ。
アッチャマン水沼君、久しぶりに見た。
予想に反してお客さん満杯。
きっちり練り上げて作っていくコントにみな飢えてるのかも。
JJポリマー、元気よく。
フラフーパー、なんか上手そうに見えた。
「志の輔らくごのごらく」
志の輔人選の会。大阪人が出演。
文我さんの「しらみ茶屋」。
山田雅人の競馬実況中継。落語家も出てきたバージョン。
娘の桜子ちゃん、いつ見てもかわいらしい奥さんもいらしてて、
山田一家は四コマ漫画にしたいくらいだ。
坂本さんの薩摩琵琶、圧巻。
夕鶴の切なさが身にしみる。
ストーリーじゃないですね。声の音が芯を揺さぶります。
志の輔、はんどたおると古典。風邪ひどそう。
このあとラジオ深夜便に天野祐吉さんと生出演。
「道学先生」シアタートップス
坂口安吾とその周辺を描いた作品。
そうだなあ、奇妙な先生の行状記。懐かしい感じのする作品。
再演だっけか。漫画になる坂口安吾。どうなんだろう、人生訓ドラマ。
嘘さむさをゲームとして納得させる能力を客が試される感じ。
見方が今ひとつ自分なりに発見できず。
▲11月上旬
「ザ・ニュースペーパー」
シアターアップル
横に広い舞台は、やはりこのように舞台を建て込んで作るのがいいんだろうな。
芝居仕立てにしていく方が、疲れないだろうな。
コントを速射砲のようにレベルを落とさず出し続けていくのはいかにも辛いこと。
大きな芝居の流れをつくって、いま歌舞伎として芝居仕立てにしていくのが
TNPにとって一番やりやすい形ではないかと思った。
蘭丸陽一の未来のニュースは、かつての松元ヒロの定番ネタになる予感。
最後に全体をぐっとしめてくれる。
ゲストの軍事アナリストの小川さん。
物静かな人かと思ったら、話すほどに過激になっていく。
生ライブ゙、お客さんを実際に目の前にして興奮した様子。
そう、生というのは面白く怖いものなのですよ。
演劇と演芸のいいとこどりをするのがこれからはいいと思う、などと
さん、杉浦さん、渡部又部衛さんと、ちょっと話して帰る。
「談志50週年パーテイ」
もう談志師匠がお魚のように会場をすいすい泳ぐさまが圧巻。
有名人いっぱい。
それも、ブランドを集めてみましたというのではなく、芯からのファンを集めた熱気。
常日頃からの師匠のフオローのこまやかさが目に見えた会だった。
木場勝巳さんと久しぶりに会って、あら、ま。
新宿のスナックで、柳ジョージばりに歌ってらしたのは何年前?
歌手だとばかり思っていたら、今や押しも押されもしない役者に。
師匠がどこかでずいぶん気に入った様子。
あのスナック「川」はもうありません。
ママもマスターも亡くなりました。
うちの猫は、あそこからもらってきた猫なのに。
母親猫のマイケルもとっくにあの世の猫に。
団鬼六さんにも会い、いかりや長介さんにもあいさつし、島敏光さんのお父さん笈田さんのダンデイで実にかっこいい軽〜いジャズボーカルに酔いしれ、三木のり平の息子のり一君のあいかわらず邪魔にならない風体を楽しむ。宇田川清江さんの正しいイントネーションで気持ちのいい声が耳に心地よい。
スライドで森繁さんの元気な様子に安心。高平哲朗さん制作のスライドは馬鹿受けでした。
舞台でおかみさんノンクンが「一瞬は一生」と言ったのが全体をまとめていました。
「桂あやめ独演会」
新作はリアルな感じでよくできていて、文枝師匠の十八番「立ち切れ」はもちろん素晴らしく、
その後半を作ったあやめ流立ち切れも大変よくできていました。検校をもってきたのが勝因か。
間に、早変わりも取り入れ、ラストには、2ヶ月の子供を高座に寝かせて初デビュー。
とってもいい会。今年度の芸術祭優秀賞に輝きました。おめでとう。

▲11月中旬
新文芸坐へ「夫婦善哉」「雪国」
を見に。
森繁さんを見てあの軽さとHさがいいな、と。
そもそも小学生でダイマルラケットファン、
中学生で森繁ファン、
高校生で談志ファン、というこのお笑い遍歴はどういったもんでしょう。
「ランチタイム」駅前劇場
明日図鑑の傑作ができあがった。
いつもながら、異邦人のように表れる牧田さんのリアル感。
やはり、本を書いた人だからリアルに演じられるのかな。
井上陽水が、中森明菜に提供した歌を歌うと、やはり作者の強みで「いい」みたいなものか。

▲11月下旬
昇太「古典と私」
サザンシアター
あいかわらず昇太流落語。面白いからネタはなんでもいいって感じ。
吹き矢はいいなあ。
新文芸坐へ「南の島に雪が降る」「雲の上団五郎一座」
そもそもは「雲〜」を目当てに行ったのだけれど「南〜」があまりによくて感激。
こんなにいい映画だったのお。驚いた、こりゃ。
「ドンキイチャンネル」
木馬亭へえらく久しぶりに。おかみさん、留守電がピカピカ。
「こわれちゃって」
そうじゃないそうじゃない。留守録を消す方法がわからないみたい。
「ほんとにこれ消していいんですね」
「いいの。もうずいぶん前のなんだから」
ちゃんと消去してきてあげた。
「直った・・」
いや、直ったんじゃなくて・・・・。
パフオーマンスやらコントやら落語やら。
なんか試みてるという意欲伝わる。
どんどんやればいいよね。

▲12月上旬
「南半球の渦」
シアタートラム
久しぶりの土田作品。
ヌイグルミとかが出てきて楽しい。
こういう演出を「ズルイ」とか言う輩がいるが、そういうのは演劇テクニックとか仲間評にのめりこみすぎる感想のようで気持ちが悪い。いいじゃん、楽しくて、見やすくて。
私なんか、最初、ウッレシイーと思っちゃった。
パーティーで会ったばかりの木場さんが出て来た。
引っ込み思案の女性が持っていた魅力を少しずつ出してくるのがよかったな。
木場さんは、死んでほしくはなかったな。
こんな風に、舞台の中身の人物の生き方について考えるようになるのは、入り込めた証拠だから、よかったってことですね。
「我らの高田笑学校」
みんな勢揃い。成長したよねえ。校長先生も嬉しかろう。
パワーないときは、こんなときの打ち上げには出られません。
私プロデユース「近藤志げるのアコーデオン童謡漫談」なかの芸能小劇場
みなさん「ありがとうございました」と心から言って帰られた。
入れなくて断った人がいて、ほんと、あいすまない。
補助椅子OKにしてほしいよ。なかの芸能小劇場。
法律か条例か変えてほしいです。
「志の輔パルコ公演」
今年は1週間、長丁場だ。ペース配分を考えないと倒れる。
日に日に変化する新作。
新井式抽選器がロビーに登場したのは3日目。
受付やったり、音や照明を客席からチェックしたり、物販売り声、打ち上げ参加と、
あちこちに気配り。初日はいつも怖い。
「JJポリマー実弾DX」
将棋ネタにいたく感心。
文章上手な成田君の批評性を生かせるネタ。
勢いのある舞台は見ていて気持ちがいい。
なべやかんとエレベーターで一緒になる。
青春出版社から、筋肉の本を出したと言ってたよ。
「フラフーパー、脱いでたまるか(仮)」
満員。雪。冷え。お腹の調子が最悪。ついにタクシーを使う。
いろんなことをやっていた。
多方向をやってみたいお年頃。
やって花束もらって満足する時期はいつまでだろう。
ま、顔つき見てりゃすぐわかるけど。
▲12月中旬
「トーキョーボデイー」
リーデイング スズナリ
リーデイングって見たの初めて。
こんなものなのかなあ。
私の想像力と集中力が・・・・減少したか。
ちょっと眠気。
「月光のつつしみ」本多劇場
桃井さん全開。イッセー尾形との2人芝居のときの桃井さんだった。
竹中直人いつもどおり。
しっかり作ってある。
手首を切る女が出てくるのは、やっぱり再演かなあ、と。
今は手首ははやらない。
自殺にもはやりすたりがあるよねえ。
竹中直人が履いてた室内履きズボン、あれほしいなあ、どこで売ってるのかなあ。
「フラミンゴ」千本桜ホール
なかなか楽しく拝見。
笑わせたい、という意欲を感じる。
それがなんたって大事だから。
やわっとした空気が作れてることに感心。
ネタとかテクニックなんてのはあとでついてくる。
人の持つ空気、笑いが作れる空気がくせものなのです。
「小遊三の会」国立演芸場
楽しく気持ちのいい小遊三さん。
元気なんてものじゃない。
卓球効果?
「天狗裁き」で宙を舞う場面では、ほんとに、ふわふわ。
腹筋と脚の力がないとああいう具合にはとてもいかない。
年に4回くらいはやってほしい。


Copyright (C) 2003 marishiro

 

 

 

inserted by FC2 system