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笑いの12段活用
あちこち原稿

お笑い漂流記 142 2004 3 31
笑いの筋肉運動

 21世紀は笑いの世紀、と毎日新聞編集委員だった故・佐藤健さんのインタビュウに答えたのは1999年のことでした。
 今もってその思いは変わりません。
 補足すると、ワハハと笑う人が増える世紀という意味ではもちろんなく、なにかにつけて「笑い」が鍵になる世紀になる予感。
 縄文時代は、夕焼けや、動く雲や、寄せては返す波を見て、ほたほたと同じ笑いを笑いあっていたのではないかなあ。
 時代がすすむにしたがって、笑いの質と量は幾何級数的に増え続け、勝者も笑えば敗者も笑い、共感と排他、慰めと蔑み、優越と卑下、充足と空虚という具合に相反する両方の感情で笑うようになった私たち。
 松本勤曰く「笑いのコミュニケーションは、言語のそれよりフレ巾が広い」(『日本人の笑い』誠文堂新光社)。
 なら、笑いを鍵に人間観察してみれば、現代のディスコミュニケーション問題の解がみつかるか。
 多くの人たちをいちどきに笑わせるプロの技の仕組だって知りたいし。
 ある人にとってはとてつもなくおかしいことが、他の人にとっては腹立たしく、違いを面白がる人がいるかと思えば、違いにことごとく腹を立てる人がいる、あのときは笑ったくせに、このときは笑えなかったりするのはなぜなのか。
 漫画本、小栗左多里著『ダーリンは外国人』(メディアファクトリー)における笑いは、トニーのおかげか、さおりのせいか。
ローヤー木村著『リコウの壁とバカの壁』(本の雑誌社)のそこここで顔を出す笑いは、養老孟司のおかげなのか、法律家木村晋介のせいなのか。
 このコラムでさまざまなライブ情報をお届けしてきた一番の理由は、面白がろうという積極的精神を(パソコン用語で言うなら)立ち上げたかったから。
 それが手に入れば生きやすくなること、間違いない。いざというとき役に立つ笑いの筋肉つけましょう。
 さて、これから笑いのライブ情報がほしい方は、何かと何かをくっつける糊代をもじった「まりしろ」名の木村HP(http://marishiro.cool.ne.jp)をどうぞ。
ラジオ好きなら、TBS「土曜ワイドラジオTOKYO永六輔その新世界」でお会いしましょう。ときどき面白人を御紹介。
ラジオへ漂流。
目笑いから耳笑いへ!
最後になりましたが、長い間、高野ひろしさんと一緒に東京中のホッとする場所を探して歩いたペンギンのその後の動きを知りたい方は、ペンギンの本名「銀の輔」で検索ください。
東京にいるなら、一度は笑いライブを体験しなきゃ一生の損、いざ、筋肉鍛えに、街へ出ましょう!

 
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