2012/9/15~18「松元ヒロひとり立ち」チラシ裏
新宿明治安田生命ホール

立川談志からヒロさんへ「あれで、イイんです！」

最後に客席で見た舞台が、紀伊國屋ホール「松元ヒロひとり立ち」になった立川談志師匠。
惚れて尊敬した田辺茂一さんが創ったそのホールで続いた「談志ひとり会」。
この日（昨年３月１０日）は、高座じゃなく客席に。
私が座る右後方から数度、咳が聴こえていた。
笑わせ泣かせ、拍手喝采のアンコールも終わり、ロビーを出て帰る師匠に寄り添うヒロさん。
エレベーターを待つ間、やはり喉が弱い私がいつも手にしているペットボトルを差し出すと、「ん」と受け取って一飲みした師匠。
車じゃなく歩くというそぶりの師匠。
新宿の喧噪を改札口まで御一緒した。
感想を直接尋ねるのも憚られ「あの…初日なんで」この後に実は「明日からはもっとコンパクトになると…」と言いそうになる私を押さえて、師匠はしわがれた声で言いました。
「あれで、イイんです！」。
改札の向こうに消える師匠の背中を最後に見たのは私です。
ヒロさんのおかげ。