春風亭昇太真打ち昇進記念パンフ 一人の噺=落語ファンになるために 第十一回東西落語研鑽会当日パンフ 第14回読売GINZA落語会当日パンフ 談春の高座は、いわば賭場だ。 旬を読む。「楽語・すばる寄席」 かってに志の輔コレクション カジノ・フォーリー創刊2号 カジノ・フォーリー珍奇4号 復活2号「カジノ●フォーリー」 立川談志インタビュー 追悼立川談志という表現
第十一回東西落語研鑽会当日パンフレットに寄稿 05/01/26 談春大年増説。 木村万里 20年前に談志門下に入門した目元涼やかなる青年17歳は、今では押しも押されぬ中年に。これが女性なら大年増。大年増はちょっとやそっとでは驚きません。 研鑽会第1回目の初っぱなに登場した談春は大年増よろしく怖めず臆せず、正式メンバーではないものの六人の会の旗手さながらに高座を務め終えました。 あざやかなマクラは、世間とのスタンス、落語家としての視点、落語界における自分の位置を、高座の上で確認する作業にも見えました。本編である落語に入ると、さらにうまいのだからしょうがない。 落語の登場人物の心情を分析し、必然性を組み立てていく。一つ間違えば面白味のなさにつながりかねない口調のよさと顔立ちを最大限に生かす落語を見定め、自らの生き方を配分しているように見受けられる。 そう、談春は博打打ち。 運を小出しに使っていける自信家タイプ。 故色川武大さんが、博打好きは、最初は競馬、次に競輪、最後にたどりつくのが競艇、とおっしゃったことがある。その競艇に詳しいらしい談春は、芸と高座に競艇のカンと緻密な計算をあてはめているに違いない。 師匠談志が与えた課題落語「九州吹き戻し」を難なく(のように見える)こなし、本日は、賽の目がころころ変わるような人生を行き来する男の物語。 大御所を差し置いて芯を打つ若き棟梁に納得していただける夜である。