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過去のお笑い漂流記へ
笑いの12段活用
あちこち原稿
 毎月最終水曜日毎日新聞夕刊掲載

刊笑いに生アクセス NO.91 2012/3/28.水
毎日新聞夕刊掲載 ネット版

ハッチハッチェル、岡大介、上野茂都、オオタスセリ、遠峰あこ、楠美津香

巷の笑い、百花繚乱、わくわく東京

毎日新聞とうきょう版にて連載8年、夕刊芸能面にて8年の計16年間、巷で笑いの舞台に立ち続ける方々を御紹介し続けた当コラムも、今回が最終回になりました。
新宿ゴールデン街「深夜+1」の店主でもあった故内藤陳さんが自らをハードボイルド小説の「オススメ屋」と称したのをヒントに、笑いの舞台のオススメ人という気持ちで書いてきました。
時代がすすむにつれて確実に変わってきたのは、メディアを通さずに生で見て聴いて感じる笑いのライブの多様性です。
時代がライブを必要としています。
人はあらたなものに出会うとき、まず分類を始めます。
自分を安心させるため。
見たまま聴いたままを受け入れられなくなる不幸。
笑いながら、そんな不幸に陥っていないか、自由でいられてるか、その上でどういう言葉で御紹介できるか、消化力が試されました。
チェーン店に組み込まれない小さな笑いの渦が東京のそこここに起こっています。
たとえば吉祥寺では、スタンダップコミック寒空はだかの「スカイツリー音頭」。以前から歌い続けてきた「東京タワーの歌」の続編とも呼べる新作。「ツリーツリースカイツリー あまりの高さにびっツリー」に始まって「東京の電波はまかしタワー、愉快痛快スカイツリー」で終わる駄洒落ナンセンスソング。かと思えば、放射性物質をよせつけないおまじないを考案発表、ミリオンセラー「バカの壁」をモチーフにした歌、と時事ネタも入れ放題。浅草では、岡大介がカンカラ三線で今にも通じる演歌で世の中を皮肉り、四谷では、弁護士素人落語家にまじって松尾貴史がものまね入れ込み本格落語、寄席上野鈴本では春風亭百栄が、地域猫とえさやりお嬢さんをテーマに新作「バイオレンス•スコ」を高座にかけ、渋谷では三遊亭円丈が舞台を自転車で疾走する。
わくわくする東京、目が離せません。どこかでお会いいたしましょう。

■脳に風穴、笑いシャッフル「渦29」■
しもきた空間リバティ 予約:03-5856-3200渦産業
4/27金夜、28土昼「凪渦/言い訳Perhaps」ナギプロ•パーティ  
4/28.土夜「鉄渦7」寒空はだか、ダメじゃん小出、 古今亭駒次
4/29.日昼「◎渦」キン•シオタニ、岡大介、柴草玲 、ペーソス、だるま食堂
4/29日夜「喋り渦」山田雅人、松元ヒロ、林家彦いち
4/30.月祝昼「?渦」仲八郎(東京ボーイズ)、モロ師岡、重田千穂子、オオタスセリ、ナオユキ
4/30月祝夜「☆渦」上野茂都、山本光洋、ヨージ、遠峰あこ、ハッチハッチェル

 
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