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笑いの12段活用
あちこち原稿
 毎月最終水曜日毎日新聞夕刊掲載

刊笑いに生アクセス NO.86 2011/10/26 

  
毎日新聞夕刊掲載 ネット版

写真 ペペ桜井

ジャンルシャッフル笑いライブ「渦28」

 

 ビル立て替えのため、ここ数年、あちこちの会場で開催されていた老舗「にっかん飛切落語会」が、新装なった古巣、イイノホールにもどりこの10月からめでたく再開の運びとなった。現在、落語を見る機会は飛躍的に増えている。
定打ちである寄席以外では、新聞社やテレビ局やラジオ局、もしくはホール自体が、あるいは区などの公共機関が主催者になり定期的に会を開き、収録された音や映像はテレビやラジオやネットで放送されたり、CDやDVDで発売されることもある。
これ以外に、演者自身が勉強を兼ねて開く会、地域のいわば民間お席亭とでも呼びたい好き者が開く会、あるいは飲食店がお客様サービスと新規顧客開拓を兼ねる会もある。
もちろん商業ベースで開かれる会も。これらを眺めていてつくづく思うのは、その気になれば、お気に入りの落語家の前座から大真打ちになるまでを身近で見届けられる希有な芸能だということ。考えてみれば、メディアによりかからずにライブだけで生きていける落語界の仕組みは、実はかなりよくできたシステムなんじゃないか。
寄席と落語会の決定的な違いは、いわゆる「いろものさん」が出ないこと。
なら、いろものさん、いやそればかりかミュージシャンやイラストレーターや演劇も一緒に見られる会をつくっちゃえ、と下北沢で続いているのが「渦」。お客は、演者の芸を受動的に鑑賞するのではなく、芸を測るものさしのチャンネルを、出て来たパフォーマーごとに切り替えて積極的に楽しむ、東京ならではだ。
28回目の今回は、3人のゆるテツが鉄道への愛を語る「鉄渦」、しゃべりが得意な3人が集まる「喋り渦」、寄席のお囃子さん、寄席のいろもの大御所ペペ桜井も出演する「えり渦」、音楽家とコントと漫談家がまじりあう「音コン渦」、芝居できっちり笑わせるナギプロ•パーティ「ナギ渦」、の日替わりメニュー5日間、笑いのドリルで脳に風穴!

■東京シャッフルライブ「渦28」11/24~28■
鉄渦24日 寒空はだか、ダメじゃん小出、古今亭駒次
ナギ渦25.26日「ナギ渦〜女王様の密かな楽しみ〜下北の国から〜」
喋り渦27日昼、松元ヒロ、山田雅人、林家彦いち
えり渦27日夜、恩田えり、ペペ桜井、ナオユキ
音コン渦28日、キン•シオタニ、上野茂都、モロ師岡、柴草玲、オオタスセリ、仲八郎、だるま食堂
問合 03-5856-3200渦産業

 
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